1016 九州ー1◆由布院の裏おもて

旅行

由布院の「亀の井別荘」は、若き家内の憧れの宿だったそうな。
ひとりで昔、訪れた際に宿泊できなかったことから、
結婚後もTV番組で放映される度に、いつも食い入るように見つめていた。
やっと今回の再訪で、念願をはたすことができたわけだ。
私も大いなる期待をもって臨んだ。

大分空港から山間の路を抜けて盆地の由布院についた。
駅前から「湯の坪街道」へと向かった。
平日なのに観光客がいっぱい、とりわけチャイニーズが群れている。
鎌倉の小町通りみたいだな…ヤダナ
スイーツやら小洒落たグッズ販売の店ばかりで、ガッカリ
ゆっくり20分ほど歩いて、おすすめの「金鱗湖」に着いた。
なんのことないタダの池だ。これまたガッカリした。
背後にある「由布岳」も雲に隠れて見えやしない、3度目のガッカリだ。
「なんだ、フツーの温泉地だな」 そう思った。

翌朝、散策した。
うっすらと湖面に朝モヤがただよう「金鱗湖」は、 昨日の やる気の無いタダの池から変貌し、少しは味わいある表情を見せていた。温泉と湧水とが併存してることから、異様に巨大な鯉をはじめテラピアやグッピーまで、多種の魚が群れているのは面白かった。
うん、これなら観光地として許せるだろう。

さて、二日目の「由布岳」はスゴかった! 
山頂部分の雲がとれて、由布岳が全貌を見せた。
「コ…、これは凄いですナっ」
フツーの「見上げる」角度より、倍の角度で見上げるといえばよいのか?
とにかく山頂が凄い角度でそそり立っている。
ミーハーの「小町通り」は許せないが、由布岳の威容ぶりには感動した。

散策コースをのんびり約1時間歩いた。
メイン通りを一歩外れると、畑と田んぼの懐かしい田園風景が姿を見せた。
歩くにつれて由布岳の見え方が変化する。
刈り取った稲わらが干され、そして柿がたわわに実る、のどかな日本の田舎だ。
 <これなら、2日ぐらいいても飽きないデショ>
家内は40年前に、この田園=まともな由布院を、レンタサイクルで巡ったそうな。
  中心部はガッカリになったけど、まともな由布院が残っていて嬉しい>
そう言って笑った。

あしたにつづく

コメント

タイトルとURLをコピーしました