09/21 老い…さらば ⑥終わり(下重暁子)

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下重暁子さん

彼女は、元NHKアナウンサーで現在は作家・エッセイストとして知られる。
『極上の孤独』や『年齢は捨てなさい』など、
高齢になってからの生き方・一人の時間・老いに対する考え方を考える本として注目された。

前回とり上げた「篠田桃紅」さんは独身、しかも作家でした。
それに対して今回の下重さんは、女性の視点による「夫婦の老後関係論」。
文字サイズがすごく大きくて老眼鏡をかけなくても大丈夫。
1時間ほどで 読み終えました。

あなたのタメだから…

私は、奥さんからしょっちゅう
「○×■◎✘▽×…」って、文句を言われてる。
でも、実はこれは文句ジャなくて「ご指導」ってことらしい…

「私が居なくなったら、あなたが困るから厳しく言ってるんですよ!」
「あなたのタメに言ってるんですよッ」

うちの奥さんは、自分の方が絶対に早く逝くと思っているようだ。
だから、残された私の行く末を案じて、あえて厳しく指導しているという。

私はいつも思うのです。
「キッツイな~、そんなに厳しく言わなくてもいいじゃん…(/_;)」
でも「あなたのタメだから」って言われると
「ウ~ン、聴くしかないな~」って思うのです。

下重暁子さんの本『年を重ねて、今がいちばん』は、まさにそうした内容でした。

『年を重ねて、今がいちばん』(大和出版:2018年出版)

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以下、「第三章 夫と楽しむ」より一部を…

結婚してから長い年月暮らして来たのに、意外に自分の夫が何を考え何を大事に生きているのか、心のひだにまで踏み込んで理解してはいない。
一緒に暮らすことが理解を深めると思うのは大間違いだ 。
本当には理解しようとしない。わかったような気がしているだけだ

 二人暮らしのテクニック  

自分の思うことをつらぬいて話しているとケンカになり面倒。
スムーズに暮らすためには、どちらかが譲るしかない。
黙ってやり過ごすことが私にもままある。
それが二人暮らしのテクニック。

お互いわかったような気がしているだけだ。
世の中で最も理解し合うことがないのが夫と妻と言えるかもしれない。

  相棒を残して、死ぬに死ねない  

女は自分の身の回りの世話をやりつけてきているからいくつになってもやるべき仕事がなくならない。 夫に先立たれても 1年間は悲しんでいるが、それ以後かえって元気になり、旅などに積極的に出かける。
妻に先立たれた夫の方がショックは大きいようだ 。
自分の身の回りのことができない。
妻が亡くなった夫の余命は平均あと2年、夫が先に逝くと妻はあと20年生きるという。
「伴侶の死後、夫は2年 妻は20年」これは現実の重さを物語っている。

 「先立つ妻」の一番の気がかり 

夫を残して妻が先立つ場合の妻の気がかりは、
自分が今までやってきたことを誰がやってくれるのか。
夫が、日常の暮らしをやっていけるだろうかということだという。
何もできない夫を残していっては心残りで仕方がないからだ。

  こんな夫を、どうしたら…  

家事とは、衣食住・教育・経済、生きて行くためのすべての土台を含んでいる。
日頃から一つでもやっていると何をしていいのかわからぬということにはならない 。
何を食べ何を着ればいいか、外食だけに頼らず自分で作れるものがあるかどうか 。
包丁ぐらい 握ったことがあり 買い物ぐらい行ったことがあることが どんなに大きく物を言うか、
解決法は、夫が家事を一人でできるように仕向けておくことだ 。

  家事のできる夫の育て方  

現役で 仕事をしている時から 、一つぐらい家事を分担しているのが良い。
毎日のベランダの花への水やりでもいい、家事に首を突っ込むことが大事。
ただし、人は 好きなことでなければ長続きをしない 。
家事とは生活のすべてだから一つぐらい興味のあるものはあるはずだ。

「家の中に居場所がない」と男たちは言う。
居場所を作ろうとしないからだ 。
家の中で何もしなければ居場所ができない。

家事に一つでも興味があれば居場所は自然にできてくる。
とっかかりがあればそれほど難しいことではない。
妻は夫の居場所づくりのため、夫の家事への参加を考えておくことが必要だ 。
夫の側から希望してくれればしめたものだが、なかなかそうはいかないからよく観察し何に興味があるかを探っておく。
スーパーへ買い物に一緒に行くと夫が思いがけず買い物が好きなことを発見する。
買い物好きの男は多い。やったことがないだけで、慣れると進んで買い物に行く。
そんなとき、多少お金を使いすぎても文句を言わないこと。
文句を言うと、夫は二度と手を出さなくなる。
長い目で育てること 、夫教育である。
日常の暮らしの中で自立できるかどうか、自分で自分の面倒を見られるかどうか、
妻が手を貸したい。

夫に自分の身の始末をできるよう日常の家事を教え、
安心して死を迎えられることこそ妻の美徳と思うのだが。

さてさて、私は

私は、もともと料理するのが好きだった。
だから近ごろは、日々の食事の半分は私が料理する。
買物も好きだから8割ほどは私の担当。
でも、献立を考える能力に欠けてるし、冷蔵庫内の管理もできない。
「こんなもの、なぜ買ったのよッ⁉」
「ア、安かったから…」
「いつ食べるのよ~、安くても買っちゃダメっ!」

家事に関しては、あくまでも奥さんが司令官。
だから、「なぜ…?」とか「いや、あの~」とか
決して口答えしてはいけない、
気分を害してはならない。
私は一兵卒としてご指示に従うこと…

私が言って良いのは「ハイ」だけ。
夫婦融和の秘訣はこれしかないのです。

経済のことも、私は能力不足だから全部お任せ、
服も
自分だけじゃ買えない。季節替えもよ~分からん。
だから、いま奥さんがいなくなったら、やっぱり困り果ててしまうだろうな。

ということで「マダマダ幼稚園だね!」とか言われつつ
厳しい御指導にもグッと耐え忍んでいる私です。
自分で自分の面倒を見られるようになるために、
小学校に入学できるように、
日々頑張っております。

(奥さんがこの記事見たら…、消しなサイ!!!って言うだろな~)

おわり

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