0602 市内のりつぎ『路線バスの旅』

横浜さんぽ

超高級住宅地を散策した

中区「山手町」の高台一帯は、かつて外国人居留地だった。
その「山手」は、今では高級住宅地5年ほど前に横浜の海沿いへの転居を考えた際にそれを知り、いつか観に行こうと思っていた。
5月中旬、暑くも寒くもない穏やかな日和だったから「港の見える丘公園」までバスに乗り、そこから歩いて「イタリア山庭園」まで散策した。(下図の赤枠あたりが超高級住宅だった)

豪邸へのアコガレ… 私にはナシ

横浜の高級住宅街と言えば「山手」。
神奈川県で一番土地が高い。住宅地の平均地価の3倍近くはするそうだ。ヤマテなのかヤマノテなのかは正確な呼び方は知らないが、ここは普通程度の金持ちじゃ住めない所と言われる。

私はむかし、北海道の牧草地の敷地140坪に300平米の自宅を建てたことがある。20畳のリビングに薪ストーブで自室は30畳。広さだけなら豪邸だった。でも広かったから寒いし掃除もタイヘンだった。デカイ家なんか建てるもんじゃ無いと反省した。その後転居した札幌では80平米の3LDKのマンションにしたところ雪かきも手入れも不要ですごく楽チンだった。

もっと昔のこと、子どもの頃に私が育った実家は田舎の旧家だったから、11部屋あるとっても広い家だった。そんなこんなを経たことで、いまは逆に広い家や豪邸へのあこがれなどは全く無い。豪邸紹介のTV番組なんかを見ても「ハイご苦労さま」って思ってしまうのですヨ。

「港の見える…」まで『路線バスの旅』のようだった

自宅近くのバス停から「桜木町駅前」までの乗車時間は14分、そこでバスを乗換えて「港見える…」まで15分。あっという間に行けるハズだった…のだが! ナント『路線バスの旅のようだった
< 歩いて、走って、バスまってくれ~、アレええ… >

「桜木町駅前」は「駅裏」だった

「アッいかん、ここは桜木町駅前だったのか~?」
気づいたときには、すでにドアが閉まり、バスは次の「馬車道」へと向かっていた。

今日、私は「桜木町駅前」で横浜市営バス【20系統】に乗換えて「港の見える…」まで行く予定だった。「桜木町」の駅前にはロータリーがあってバス停がいくつもある。普段使っているバスの多くがその駅前ロータリーで停車した。今日もてっきりこの先の桜木町駅前ロータリーまで回り込んで停車するハズだと思っていた。

だが、きょう私が乗ったバスが停車したのは駅うらだったのにバス停の名称は「桜木町駅前」だった。だから勘違いして乗り過ごしてしまった。「あ~、どんどん を離れていくぞ~ 」

バスが次に停車したのは駅前からだいぶ離れた「馬車道」だった。悲しい気持ちでバス停を降りて考えた。「桜木町駅前」まで歩いて戻るには遠すぎる。だから乗るはずだったバスが停車する「本町4丁目」まで步こう。【20系統】バスは一時間に2本しかないから、それに乗り遅れると30分以上待たなくちゃならない。急ぎ足で「本町4丁目」に向かった。

待ってくれ…、ア~

「本町4丁目バス停まであと20mというところで20系統】バスに追い抜かれた
「ア~ッ、待ってくれ~」
【20系統】はバス停には停車せずに通り過ぎていった。
ア~」
ガックリうなだれた私の背中で、バス停標識の時刻表と運行表を見つめていた奥さんが言った。< あんた、15分後に来る「神奈中」バスが「港の見える…」に止まるよ >
「えっ」
横浜市内は「横浜市営バス」が独占しているものと思っていたが、ところどころで京急や相鉄や神奈中バスも走ってる。「え~、神奈中があるの?」

ということで神奈中バスで「港の見える…」までナントカ行き着くことができた。
太川陽介・蛭子さんの『路線バスの旅』は、きっとこんなことの連続だったろうとおもった。そしたら彼らを尊敬したくなったよ。

「乗換えのバス停を間違えてゴメン」
私がバスの担当だったからそう言ったところ奥さんが答えた。
< いつものことだからど~ってことないよ >
そう言われてなおさら恐縮してしまった。

「港の見える丘公園」と「ブラフ」の意味

「山手町」の高台は不思議な地形をしている。
「ブラフ18番館」「ブラフ99ガーデン」など、このあたりには呼称に「ブラフ」を付けたものが多い。「ブラフ」は「水辺に面した崖」の意味。「港の見える丘公園」は切り立った崖の上にある。だから横浜港を見下ろすことができるのだが…。

じつは、4月半ばに「港の見える丘公園」に遊びに来たことがあった。
花壇の花がとてもすばらしかった。だが撮影した写真がもうひとつだったから、いつかもう一度きっちり写真をりに来たいと思ったからブログには書かなかった。

で、その際に「イタリア山庭園」は、もっともっとステキだよって聞いた。
それが今回「港の見える丘公園」から「山手本通り」を通って「イタリア山庭園」へ行こうって考えたきっかけだった。

バスが「港の見える…」に到着してからは気を取り直して楽しく散策することを心がけた。

つづく

 

 

 

 

 

 

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