2022 藝大卒展(3)デザイン

美術

「油画」の後「デザイン」を観た

「デザイン」専攻の展示は、
楽しみながら作ってる作者の姿が目に浮かび、
心地よかった。

「作者が面白い」と思わねば作品が面白いはずがない。
「面白さ」「楽しさ」からは「元気さ」が伝わるものだ。
そういう面で「デザイン」学生は元気いっぱいだった。

分野(研究室)が分かりにい

「デザイン」専攻は一学年45名。
HPの記載によると、「グラフィックデザイン、情報デザイン、プロダクトデザイン、空間デザイン、環境デザイン、映像、描画、理論などを専門分野とする10分野」とある。

専攻内部の分野(研究室)の違いがあるせいか、展示会場はだいぶ雑然とみえた。でも、一人ひとりの展示方法はとても考えられたものだと思った。そうして「工夫された展示」からは「若さ」と「面白さ」とが十二分に感じられた。

展示の工夫

「デザイン」ってものは、人と人とを結ぶものだからビジュアルを通して「伝える」ことが目的だ。そこには作者のメッセージが受容者へ「伝わる」こと、そのための「視覚言語の共有」が必要だ。よって、作品展では一人よがりに陥らないための「展示の工夫」がすご~く大事tってわけだ。

「藝大デザイン」の展示では、こうした「伝えるための工夫」よく練られてることを感じた。この点が「油画」との違いだろうな。

刺身だけでも大変だ

私は。料理が好きだからときおり魚をさばく。
簡単そうな作業でも自分で料理してみると、
いかに大変なのか理解できる。

「刺身」を例にすれば、
店で出される刺身は、皿の上だけ見ると「簡単そう」に思える。
しかし調理全体をみると、まず三枚におろし・皮をはぎ・小骨を抜き、そして切って、最後に盛り付ける。<頭・中骨・しっぽ・皮は捨てる=魚全体の半分以上は捨てる!>

「油画」作品の特徴は…

何が言いたいのか…って、ことだろうけど、
「油画」作品は、「三枚におろし・皮をはぎ…」このあたりの調理の途中で壁にくくりつけてるんじゃないか…ってことなんだ。

マトモな刺身にするまでには、さらに小骨を抜き・切り・盛付ける手順が残ってる。

すなわち、いかに「見栄え良く」「美味しそう」に盛り付けるのかっていう、「食する人のため」の工夫が欠けているのではないのか.

藝大「デザイン」学生には、
少なくともそのあたりの理解ができているって思いました。

「デザイン」は、とっても楽しめました

明日もお楽しみに!

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