0527 田中一村に涙した 奄美旅行(4-2)

奄美旅行

奄美パークのこと

「田中一村記念美術館」は、奄美空港に近い「奄美パーク」にある。
「奄美パーク」は2001年に旧奄美空港跡地に造られた。ここには自然や文化を紹介する「奄美の郷」と一村の作品を紹介する美術館との二つの施設がある。(開園時総事業費:76億円 / 入園者数 R3年末:延べ250万人)

美術館は、奄美の高倉をイメージしたおしゃれな建物で、一村の生活拠点別に、東京時代、千葉時代、奄美時代の作品約80点が展示されている。これら一村の作品は、鹿児島県が4億をかけてを買い集め年4回展示替えされている。

長らく文化果つる南の地だった奄美に、突如花開いたのが田中一村。一村が居たからこそ「奄美パーク」が造られたわけだ。

建築がステキだ

「奄美パーク」は初日観光の「メイン」だった。「奄美の郷」はどこにでもあるソコソコの観光用施設。しかし「一村美術館」は「いや~、良かったとりわけ建築がステキだった。「この設計は、相当な力量を持った建築家でなきゃ作れないゾ…」そう思って調べてみると「佐藤総合計画」の設計だった。

この会社は「東京ビッグサイト(東京国際展示場)」の設計で知られる。創始者の佐藤武夫は、第一回・日本建築学術賞受賞者であり日本建築学会会長も務めた人物だ。早稲田大学の「大隈講堂(共同設計1927)」「旭川市庁舎(1958年)」「熊本市民会館(1967年)」「北海道博物館(1970年)」などの日本各地に質の高い公共建築を残した。

その後、佐藤武夫の遺志を継いだ「佐藤総合計画」は、文化・教育、庁舎、医療・福祉施設、都市再開発まで、広範な分野の設計をこなしてきた。「神奈川県立近代美術館・葉山新館(2003年)」ここ最近では「横浜市立市民病院」の仕事もある。

中庭一面に湛えられた水の上に高倉をイメージした建物が3棟。
こじんまりした展示室ではあるが美しい。
天井に設置された和紙がトップライトからの強い光を和らげている。
「堀木エリ子」氏の仕事だということで納得した。

本を借りたけれど…

市立図書館で3冊借りた。
『作品集』は大判でとても見やすい。
『神を描いた男』は一村の奄美生活に関するエピソード。
小説のようで読みやすいから2時間ほどで読み終えた。
評伝』は、作品集と同じ人物によるものだが700ページもある大物。
少し読み始めたのだが、すぐに眼がショボショボ(´・ω・`) 疲れてしまった。
私は老眼鏡を持っていないから退職記念に職場からもらったハズキルーペをかけてみた。でもやっぱり見えづらい。私にはハズキルーペは合わないことを再確認した。

『評伝』を読み終えてから一村の作品感想を書こうと思っている。だから、本稿はここで中断です。

おわり

 

タイトルとURLをコピーしました