0519 春の東京(3)「国展」で動画

東京

「国展」へ行った

皇居見物の翌日は朝から国展へ行った。

「国展」は、日展に次ぐスケールだから「春の日展」とも呼ばれる。
日展は「日本画・洋画・彫刻・工芸・書」5分野。
国展は「絵画(洋画)・彫刻・工芸・版画・写真」と、
双方に分野の相違はあるけれど、国展も規模的には相当なものだ。
私は学生時代には「国展」のことは全く知らなかった。でも8年ほど前に初めて行って、その規模に驚いた。だから今回は回目の「国展」鑑賞になる。

国展の有名作家

創立以来「国展」には錚々(そうそう)たるメンバーがいた。
「太字」は、私が名前と作品イメージが分かる人。

絵画部
梅原龍三郎、川島理一郎、山脇信徳、大橋孝吉、椿貞雄、河野通勢高村光太郎、難波田龍起、宮坂勝、高幡達四郎、宮田重雄、柏木俊一、久保守、武者小路実篤、増田義信、山口薫、青山義雄、庫田テツ、杉本健吉、土田文雄、香月泰男、山崎隆夫、国松登、林重雄、伊東廉、宇治山哲平、曽宮一念、川口軌外、原精一、須田剋太、井上三綱、松田正平、里見勝蔵、小泉清、張替正次、彼末宏 小牧源太郎、藤田吉香

版画部
平塚運一、恩地孝四郎、川西英、川上澄生、棟方志功、畔地梅太郎、関野準一郎、山口源、笹島喜平、斉藤清

彫刻部
清水多嘉示柳原義達、新海竹蔵、山本豊市、関谷充、千野茂、桜井祐一、茨木敏夫、鈴木実

工芸部
富本憲吉、柳宗悦、濱田庄司、バーナード・リーチ、芹澤ケイ介、河井寛次郎、柳悦孝、舩木道忠、柳悦愽、黒田辰秋

写真部
野島康三、福原信三、木村伊兵衛、中山岩太、北角玄三、西山清、吉川富三、清水武甲、杵島隆

工芸は染・織りだった

今回は、タダ券を見つけて機織り奥さんが行きたいって言うから行ったわけ。
だから最初に「工芸分野」を見た。

国展「工芸部門」には<染物、織物、陶器、木工、漆、ガラス>の種類があるそうだが、作品の8割は「染・織」だ。着物・帯がいっぱい展示してあった。次に多いのは「壺」。多種多様な日展の工芸とはそうとう違いがある。

絵画

さて、絵画の第一室
もちろん前記の有名作家はだーれも居ない。
「ん~?」


とっても広々した会場構成で巨大作品が多いけど、どこか物足りない
第一室には、その会を代表するスター作家あるいは売出中のパワフルな有望作家を展示するものだ。でも、第一室も第ニ室も全然パワーが感じられない。
「あれ~、へんだな~」
って思いつつ進んだ。
アレレ… いつまでたってもヘナヘナ作品ばかりだった。

受賞作品を一箇所に集めた展示。
そして「絵画部企画展示」として<新しい眼 ー若手作家の挑戦状ー>(全国7ブロックから推薦された若手作家たちによる企画展)もあった。
国展運営としてはそれなりの工夫が凝らされてるのだが、
いかんせん作品が「う~ム、面白くない…」

150号以上の作品がズラリ並んでるのだが、中味がスカスカで無駄に大きい
この内容なら、せいぜい50号止まりのサイズだろうと思えた。
まあ、あまりわるくち言うのもいけないから止めるけど、「国展の絵画部門」は、独立・ニ紀・行動・新制作と並んで、結構ハイレベルでは…って思っていたから拍子抜けした。

撮影したゾ~

撮影・SNSへのUPに問題無いようだった。
だから存分に撮って動画をつくりました。

2023 国展(国画会)工芸部門

2023 国展(国画会)絵画部(企画展示・受賞作品)

2023 国展(国画会)版画部

2023 国展 ( 国画会 )絵画部 ( 第1~33室まで全室 )


明治神宮

国展をみた後は雨も上がったので、「明治神宮」を見学してから帰った。
ここには「外国人」がウジャウジャいた。
ま~、明治神宮ならば、外国人多くてもおかしくない。

でも、先程の「国展」会場にも結構な数の「外国人」がいたゾ。
なんでわざわざ、こんなもん観にくるんや!(失礼)、と思ったな。

私は「明治神宮」2度目。
まるで自然林のような樹木が覆いかぶさる参道。そして明治天皇を祀る広大な境内は心地よい。
この森は「百年の森」と呼ばれ、森が作られた経緯を知ると、日本人の叡智に感動を覚える。

明治神宮の創建は1920年。
しかし1945年太平洋戦争の米軍空襲で建物が焼失した。
戦後、「明治神宮の復興なくして、日本の復興はない」という機運により復興造営が行われ1958年に明治神宮は現在の姿となった。

「不毛の地」だった原宿駅周辺を10万本の木で森にする

これあたりをご覧下さい。
感動するゼイ!

<100年前に計画された明治神宮「人工の森」の奇跡>

<日本人がつくった自然の森――明治神宮「鎮守の杜に響く永遠の祈り」>

 

おわり

 

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