0710 あさがおまつり

東京

7月の東京の祭りを代表するものに
「入谷あさがお市」と「浅草のほおずき市」がある。
どっちに行こうか考えた。

「ほおずき」は、どこが面白いか分からない。
「あさがお」は、まあ「花」が綺麗か…ナ。
ということで、今年は「入谷あさがお市」へ行ってみた。

入谷は上野の少し北「言問通り」の端にある。
祭りには、ホコ天にした言問通りと「入谷鬼子母神」の神社境内に
朝顔の露店が約100軒も立ちならぶ。人出は40万人とか。

「朝顔なんて、小学生が観察実験の教材キットで育てるぐらいのモンだろ…」
正直なところ私は、あさがおをバカにしてた。
行ってみて、とっても楽しめた。
朝顔にもいろいろある、けっこう奥が深いゾ。

「初めて来たんだけど…」
質問すると、スゴ~ク丁寧に教えてくれた。

「あんどん仕立てってのは…?」
 <4本支柱で一鉢に四種類の色違いの苗が…>
「琉球朝顔ってのは…?」
 <花の色がブルーで…>
「團十郎てのは何…?」
 <花の色が…>
 
大別すると、日本朝顔・西洋朝顔
花色やかたちの違いでは、
曜白・琉球朝顔・ルコ-・團十郎・ききょう
ってのが主流だそうな。

 <紐で吊るせばどんどん伸びて、
  うまく手入れすれば11月の2週目まで花が咲くよ>
「え、そんなに持つものなの?」
う~む、知らないことばかりだった。
私は、浅はかだったナ、と反省した。

2000円程だし、
そんなに長く楽しめるのなら一鉢買おうかなとも思ったが、
持って帰るには、ちと嵩(かさ)張りすぎた。
買うのは来年にしよう、と諦めた。

物事なんでも、分からないことは面白くない。
少しでも分かってくると面白さが分かってくる。
そういうものだろう。
朝顔もいいもんだなって思えた。

その後、上野駅の近くで素敵なフレンチのランチを食べ、
アメ横をぶらついた。
久しぶりのアメ横は観光地化が進み、
かっての市場とは違う雰囲気になりつつあり
なんだか寂しかった。

(*) 「入谷あさがお市」
    「恐れ入り屋の鬼子母神」って言葉がある。
   《「恐れ入りやした」の「いりや」を地名の「入谷」に掛け、
     同地にある「鬼子母神」と続けたもの》「恐れ入りました」
     をしゃれていう語>」

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