1209 突然の入院

専門医の診察をうけるため、二日後の朝9時すぎにタクシーを拾い市民病院へ向かった。

横浜市立市民病院はスゴク大きな病院だった。前回、救急で夜半に来た際には真っ暗だったから建物もよく見えなかったのだが…。診療科数が34・医師200人・看護師600人・ベット数は650もある。ただし、築30年で老朽化のため、半年後の5月に新築移転する。500メートルほど横浜駅寄りの位置に、すでに巨大な白い新家屋が建築中だった。

市民病院は原則として他の病院からの紹介状が必要とされる。再診ならば時間予約だからそんなに待たないのだが、初診の場合にはそうとう待たされると言われていた。診察室に呼ばれたのは3時間半後の午後1時だった。

消化器病センター」は内科と外科に分かれ、7つの診察室がある。家内の疾患である「胆道」専門医は現在3名いる。
 < 家族の方もどうぞ >
と呼ばれたので私も一緒に医師の話を聞いた。
 < 白い箇所が石です >
CT画像に、大小十数個の白い寄せ集まりが鮮明に映し出されていた。肝臓や胆のう、胃の入り口のカタチまでよくわかる。こんなにハッキリ撮影できるものなのかと驚いた。

 <  今後、折をみて 外科手術で石を除去することになります。 今回の発作が出た日に脂っこいもの食べました? 食べすぎてませんか? >
 それが胆石発作の原因には多いようで、そう尋ねられたのだが身に覚えはなかった。2日前に救急処置を受けてからの食事についても尋ねられたが、帰宅後は食事に配慮し、ほとんど食べていなかった。

 < いまは痛みが無くても、いつまた再発するかもしれません。検査の数値が落ち着くまで、当分のあいだ食事はしないようにしましょう>
「?…」
 < 絶食して、栄養は点滴で摂るようにしましょう、自宅では何も食べないのは難しいでしょうから入院しませんか?、ご主人どうですか? >
 
「はア…、私はかまわないけど」
 < じゃあ、今日から1~2週間入院しましょう >
「へッ?…今日からですか?…」
 < すぐに点滴を始めますから、もう病院から出られません >
「えッ!」

そんな感じで、診察即入院となった。

入院に必要な衣類や洗面用具類が、自宅のどこにあるのか 家内が思い出して言う、それを私がメモして私だけ一旦帰宅した。二時間ほどかけ、もろもろの品を取り揃えてキャリーバックに詰め、19時ごろバスに乗り再び病院へ届けにいった。
家内は、6人部屋の病室にいた。「個室でもいいよ」と言ったところ、< いろんな人と一緒のほうが退屈しないから、ここでいいよ。こういうの嫌いじゃないし >とはいえ6人部屋だが患者は3人しかいない。 病室にはずいぶん余裕があるようで、他を見ても一部屋に2~3人ずつしかいない。看護師さんもどこか余裕をもって動いている。

家内のベットは窓際だった。高台から街並みも見下ろせるから開放感がある。 すこし安心した。

いつまでになるのか分からない絶食入院が始まった。

 

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