12月中旬のことだった。メールで三井…信託銀行から
『退職者向け確定申告セミナー』開催のお知らせがあった。
銀行などの金融機関では「投資セミナー」を始めとする「○○セミナー」ってのをよく催す。こうしたセミナーは 、たしかにお勉強にはなるが、終わりごろにかならずアヤシイ勧誘のオマケの解説が付いている。一種の商品販売みたいなもので、それが銀行側の本来の目的だ。その辺りを知ってのことなのだが、今回のセミナーには行った方が良いと思った。「確定申告」せずに放っておくと、チュートリアル徳井みたいに社会的制裁を受けることになる。とにかく「確定申告」は厄介だからな。
「確定申告」 は、2月16日~3月15日の期間中に申告書を作成し税務署に提出し、同時に納税も行う必要がある。税務署から納付書などが送られてくるわけじゃないから、全て自発的に手続きしなければならない。
サラリーマンには確定申告に馴染みのない人が多い。それは在職中は、職場が代わりにやってくれてたから。だから退職した年に初めて取り組む確定申告はとっても大変だって言われる。
私の場合には、これまで実家の土地関係で青色申告の収入が若干あり、確定申告せざるを得なかった。だから初めてじゃないけれど、それでも今年は大変だ。
1~3月までの給与収入・4月以降の年金収入・退職金収入・自宅MSを売却した譲渡所得の特例、それから家内と共有名義にしたから贈与税の特例申請、さらにことしは新規支出としての健康保険費(昨年の倍額)や介護保険費(けっこう高い)の掛け金、そして家内の手術入院による医療費控除申請なども加わった。
1/6から 令和元年用WEB入力による国税庁の「申告書作成コーナ ー 」が使えるようになり入力し始めた。今年の私には、上記のように入力すべき項目がいっぱいある。だから最初はワケワカメだった。ウ~ン…ウン唸りながら、源泉徴収票や医療機関やタクシーの領収書をもとに、我慢して入力し続けた。そのうちに少しづつ 「確定申告」というものの全体像が理解できるようになってきた。それにしても大変な作業だ…ぜ!
まあ、今年の私ぐらいハードな内容ならば、ふつうは税理士に依頼するかもしれない。その報酬は5~10万円ぐらいかも。でも、相続税の際の経験から税理士には能力が低い人もいるし。そして私はケチだから無駄金を使いたくないし…。
ということで、初めに戻って信託銀行の『退職者向け確定申告セミナー』だ
国税庁の 「 申告書作成コーナ ー」に自力で取り組んで、その不明点をこのセミナーで質問しようと、私は考えた。 セミナー は人気あるようで日本全国で実施される。多くの都市では10~20名定員だけど 横浜は50名で最大規模、そういうセミナーだ。
12月中旬 に「三井…信託銀行」からお知らせメール があった。
希望者は応募するようにっ、ていう内容だった 。
その発信時刻は朝6時。私がメールに気づいたのが昼。すぐに応募クリックした。
「あれ…もう満席だ! えっ…? 」もはや「満席」の赤字表示。
「6時間で、50人が一杯になっちゃうの??」
家内に報告した。
「おーい、セミナーが満席なんだってよ…、6時間で… 」
少しして家内から返事があった。
< あのね…!、この話は11月に出向いた時に担当の人から聞いたでしょ。そこで参加したいって答えたでしょ。だからその時点で、あんたの予約ができてるハズよっ、もしそうでなかったら、担当がそうとうの〇〇なのよッ >
「ううっ…そうか…ナア…?」
信託銀行の担当者に電話して確認してみた。
< ご予約してありますよっ >
奥さんの判断が正しかった。
< あんたね…エ、こんなセミナーが50人も、すぐに一杯になるはず無いでしょ、嵐のコンサートじゃあるまいし >
だって。