自慢じゃないけど私はこの数十年、自分が着る衣類を一人で買ったことが無い。いつも家内と一緒に買いにいくか、買ってもらってた。
<ユニクロで、これと同じ厚さの靴下買ってきてよ>
「えっ…、できるかな ?」少しうろたえた
<履いていけば間違えないでしょ、3足千円だからねッ>
そうだな。まあ、クツシタぐらいなら何とかなるだろう。
横浜駅のユニクロはヨドバシカメラの上階にあってすごく広い売りだ。一度だけ家内と行ったことがあった。一周して探したのだが、クツシタ売り場が見当たらない。
店員のおねーさんに訪ねた。
<紳士用はいちばん端の壁際ですよ>
わかりにくいはずだ。最も見逃しやすい場所にあった。
さて、ものすごく種類が多い、
「くっそ、なんだこの種類の多さは!」
履いていたクツシタの片方を脱いで、次々と触って厚さを較べた。履いていたのは薄手のものだったから、まず厚手のものを除外した。残った候補は3種類。綿65%、ポリ…、綿73%、ポリ…、素材の違いをどう判断したらよいかわからない。「まあ大して違わないだろう」と、好きな色を重視して3足えらんだ。
いざ会計をしようとレジに着いておどろいた。
「え?、セルフレジ… こりゃ困ったな 」
やっぱりおねーさんに救いを求めた。
<このくぼみに商品を置いてください。あとはこのパネルに従ってください>
私は「くぼみ」にクツシタを3足きれいに並べようとした。
<ア、重なってても平気ですよ>
「へっ…?」
瞬時に<3点>商品が読み取られて、びっくりした。
<商品数を確認してください>と出たので、「確認した」を押した。
現金で支払ってから3点のクツシタをどうしたら良いもんかと思い周囲を見たら皆さん自分で袋に入れていた。そのまま手持ちのバックに入れてしまうのもなんだから小サイズの袋を選んだ。
帰宅後、家内にセルフレジの件を話した。
<ア…そうだった、困ってるオジサンがいたな。セルフ 良く 出来たネ>
「初めてのお使い」をホメられた。