株取引が、ちょっとわかってきた
入門書とはいえ読み始めのころは専門用語に慣れてないからチンプンカンプンだった。でも一週間ほどパラパラとページをめくっていたら大方の用語にも慣れ、次第に「株取引の概要」がわかってきた。
「株式投資」ってもんは、 本来ならば企業の成長性や収益性を見込んで投資する「長期投資」が目的だった。この「長期投資の達人」はアメリカの著名な投資家ウォーレン・バフェット氏だ。
ところが投機目的のために、短期決戦する手法が生じた。とりわけネットとパソコンソフトを活用した一日のうちで 売り買いを完結する「デイトレード」がある 。これは相当の知識や技術 が必要で、終日モニタにかじりつくから気力・体力も必要だ。だから初心者はNGという。
そしてその中間の、数日~1週間程度に個別銘柄の売買を繰り返す方法がある。これは 「スイングトレード」と呼ばれる が、デメリットとして「大きな利益を期待しにくい」とされる。
さてさて、私が株取引に求めているものは、いま手元にある資金を増加させるような資産形成じゃない。投資活動を通じて調べたり考えたりと「すこしアタマを使うこと、併せてギャンブル的な刺激を求める」こと。だから、私の株の投資スタンスは短期売買の「スイングトレード」になる。
「スイングトレード」のばあいには、企業の業績状況(ファンダメンタル)とは一切関係なく、株の購入者の心理(テクニカル分析)だけで 判断することが可能という。
この「 テクニカル分析 」には、「トレンド系」と「オシレータ系」の2種類がある。これらのグラフや数値データによって、投資家の心理を判断することができるようだ。そこまで分かってきたら、なんか「私でも、ちょっとヤレるカモ」って気になった。
一週間で十万円のプラス
なにはともあれ実践しなきゃ始まらない。
いまやiPadのアプリを通じてタップするだけで売り買いができるから操作自体は簡単だ。 200万円ほどを一週間動かしてみた。
個々の銘柄に関する株価動向や人気度などのニュースをアプリでいくらでも見られる。これらを参考に8銘柄をえらび売り買いした。1週間の結果は1%だった。 グラフは1千万円単位だから 1%は十万円になる。 保有してるだけの含み益だから売った際には2割ほどマイナスして考えるべきだが、案外上がるもんだと思ったな。
ところでこれはiPadの、株取引のシミュレーションアプリ「トレダビ」を使っての結果だった。 「自分の金」は動いてないけれど、「 現実の株式相場」をつかってのバーチャルトレードだから、状況としては実際の場面とほぼ同じだ。
私は小心者だから、ちょっと入門書をかじっただけで数百万を動かす度胸はない。武器も持たずに戦場に出かけるようなチャレンジャーでもない。時間をかけてゆっくり訓練し準備をととのえてから出陣したい。おそらく半年から数年後に大暴落があるはずだ。そのときに備えて今から少しづつトレーニングしておこう。
< 株なんかで遊んでないで、はやく晩御飯のメニュー決めなさいよっ >
奥さんの声が背中から聞こえた…