最初の壁でつまづいた
いまや銀行預金のほとんどの「入・出金」はATMを使っておこなわれる。「振込み」の作業も自宅のPCを使ったネットバンク利用があたり前になった。しかしながら私はこの ネットバンクの扱いが大の苦手だった。だから「あの~、ここへ振り込みたいんだけどサー、 すみませんがやり方を… 」てなことでいつも奥さんに手助けしてもらっていた。
かつて、私の祖父や母などは株の売買を電話で証券会社に依頼していた。でも今どきの「株式投資」は 「ネット証券」を利用するから、ネットによる振込み作業を避けては通れない。 私は インターネット証券最大手 の「SBI証券」を選んだのだが…そのとっかかりで躓いちまった!
「SBI証券への入金方法」は、ATMカードはセブン銀行とゆうちょ銀行のATMでのみ利用可能。ATMカードで「住信SBIネット銀行」のSBIハイブリッド預金に直接入金する。SBIハイブリッド預金を利用しない場合は、単なる証券総合口座の預かり金として処理される。
こんな説明があったので以下の 3か所へ開設申請したのだった。
① 「SBI証券の総合口座」
② 「住信ネット銀行口座」 (ハイブリッド口座ってのがあって「SBI証券」と直に結ばれてるからスゴク便利なんだ…ってことが書いてあった)
③「ゆうちょネット」 (振込無料、ゆうちょ銀行に私の小遣いが入ってるから自宅からネットで動かすのにいいかな…って思ったから)
いずれの申請も手続き自体は簡単だった。
でも、このような開設を申請したせいで「ゆうちょネット」・「住信ネット銀行 」・「限度額オーバー 」の3つの 「バカの壁」に囲まれて、私は身動きが取れなくなってしまった。
「ゆうちょネット」は即解約
…で、③「ゆうちょネット」は、あまりにもシステムがひどすぎてどうにもならない。まあ、これは無くてもいいかなって思えたから即解約を申し込んだ。
でも「ゆうちょネット」の解約はネットじゃできなくて「解約申請書を郵便で送れ」ってなっていた。ネットカードの解約がネットでできないってどういうことだい。いまどきナンだよって思いつつ郵送で送った。
それで10日後に「も~解約できてるだろ~な」ってネットで確認してみた。しかし「なんだよ~、まだ使える状態じゃないか、どうなってんだよ~」そこでゆうちょ本部へ℡した。
「…いまコロナで忙しくて作業が遅れてます、もう少しお待ちください。」
こいつら何やってんだよ…ホントにゆうちょはダメだな!
「住信ネット銀行」も解約した
「住信ネット銀行」 の「ハイブリッド預金は便利」ってことだったので口座を開設したのだが、「SBI証券」との間の金の流れがどうにもややこしくて理解できない。「う~んこまったな…」って悩んでいたら家内が言った。
<あんた、「住信ネット銀行」ってホントに必要なの?「SBI証券の総合口座」に直接振り込みできないの?>
「え~? おや…あ、そうか!」
バカの壁の私にもやっと理解できた。
私は証券会社の総合口座には「どこかの銀行」を通じないと入金できないものと勘違いしていた。「 なんだ!、SBI証券 に開設した自分の口座へ直接ネットバンキングで入金すりゃいいのかよ」
で…「住信ネット銀行口座」も解約した。私のおバカな勘違いで余分な作業が増えてしまったのだった。
証券の総合口座にも入金できない
けっきょく「SBI証券の総合口座」だけ開設し、私の現有口座のネットバンキングからそこに直接入金できるのだった。私のバカの壁のせいでスゴクややこしくしていたのだった。
私は、いつも余分なことばかりして自縄自縛 に陥ってしまう。 こういうのを頭の悪い人間っていうんだろうな。
よーし、やっと入金できそうだ。
私の現有口座の「○○銀行」からネットバンキングでひゃくまん円を入金しようとした。しかし「限度額オーバーのため入金できません」って出た、なんだって?
仕方ないので奥さんに聞いてみた。
「あの~すみませんが…、限度額オーバーだって表示がでて… 」
< う~ん? あんたね、限度額が十万になってるじゃないの、なにやってるの!>
「も~最初からこれじゃ… 株式投資は私には無理かも… 」と、我ながら弱気になった。
でもま~、そんなこんなで…やっとのことで最低限の運用資金を入金することができたのだった。
つづく