「ゲッ!…しまった~ア」
・しまった~ア!「売る」つもりが「買っ」ちまった
・しまった~ア!「指値」と「逆指値」を間違えちまった
・ 勢いで買ったら! すぐにグングン下がって大損だ。
・グ~、売ったとたんに急上昇かよ! 稼ぎそこねた。
ミスというかポカというのか。
この一か月半の間、いろんな失敗を繰り返した。
買いと売りの注文方法を間違える。
売るタイミングをミスる。
飛び乗り=伸びてる銘柄に手を出してしまいすぐに下がる。
そうした失敗をするたびに青ざめ、呆然とさせられた。
でも、ネットをみると、どなたも同じような失敗談を語ってる。
やはり皆さん同じようなミスをやるらしい。
だれもが一度は通る道なのかも知れない。
そしてまた、皆さんが言っている。
< 楽して稼ごうと思ってもダメ、自分で調べて考えて苦労しなきゃ、1年で退場だよ >
< でもね、失敗しながらも経験をつめば確実に上達するんだよ>
これを厳しいと考えるのか当然だと考えるか。それが退場するかしないかの違いだろう。
ミスの壁
注文方法にもいろいろある。
・成行、指値、逆指値、
・OCO(指値と逆指値を同時に!)
・IFD(買いと売りを同時に)
・IFD OCO (買付~利確・損切まで全部セット) など
指値と逆指値は、「買う」と「売る」では「意味が逆になる」からけっこう複雑。だから図解を用意しておいて「これで間違えてない…よ」なって、恐るおそる発注ボタンをタップしたりする。
「よーし、ここで利確(利益確定)だ。100株売るぞ」
「 アレー ? 100株が…200株に増えてる? あ、売るつもりが買っちゃった!」
「売る」つもりが「買っ」ちまったなんて、ふつうに考えればあり得ないことなんだけど…あるんだな。
「売買するためのアプリ」は、一画面で「売り」と「買い」そしてその先の「利確で売ったり」「損切で売る」など、いろんな設定の注文ができるようになっている。だから急いだり勢いで発注するとミスしてしまうわけだ。
毎日、一喜一憂してる私を見て奥さんからときおり尋ねられた。
< 今のところどうなの? … で、結局どうなの?>
「う~ん、〇万円マイナスかな…」
「だいぶ取り戻したよ … 」
「やっとトントンになったな…」
< そう…、それだけ遊ばせてくれるんだから、多少マイナスでも安いもんだよ >
投資の世界を垣間見て思うこと
・「現物取引」に対して「信用取引」ってのもある。これは自己資金の3倍まで動かせる。投じた金額の何倍もの利益が期待できる代わりに、何倍もの損失が出ることもある。マイナスになったらタイヘンだ。為替差益を狙ったFXもそのたぐいなのだが、25倍まで動かせるから、損こいたら一度で破産ダ。それ以外にもいろいろある。
・「ETF」(日経平均株価やTOPIX、NYダウなどに連動する投資信託の一種)
・「海外の個別銘柄」アップルやGoogleなどのアメリカ銘柄はスゴイ動きらしいぞ。
この世界では、知恵と知識・度胸と覚悟・そして勇気さえあればいくらでも稼げそうだ。
いずれも私にはナイけれど… 。
しかしその反面、こんな世界があって良いものなのか?と、疑問にも思えるのだ。
「年中、汗水流して農作物を育てるが…価格暴落に苦しむ…」
「下請けの街工場で…大企業から搾取されながらも細々と物を作る」
「時給800円で一日働いても、一万円にもならない」
そうした目に見えるモノを媒介させた「実業」の世界にくらべて、投資はバーチャルの世界であり「虚業」の最たるものだ。
個人投資家でも、数秒~数分の間に数千~数万円を動かせる。
大量に資金を動かす機関投資家やファンドならば、数千万~数億円を一気に…
もちろん、能力に長けそして訓練を積んだ、ほんの一握りだけが得られる富には違いないのだが、しかし、どこか間違っているようにしか思えない。
日本人には実業を尊しとみる感覚があるがアメリカでは違うという。
そうした海外人との感覚の違いはなんだろうか?
そしてまた、一年で9割が退場させられるってことは誰にでもできるわけじゃない。
投資界で稼げるためには、相応の能力がいるってことだ。
株式投資の世界を少しだけ垣間見て一段落した今、いろんなことを考えた。
稼ごうとおもってたわけじゃない。
知らない世界を尋ねてみようとおもってたわけだから、
この間、スゴク刺激的で楽しい日々だった … ナ。
株式投資をとりあえず体験することで、私は一応満足した。
これからは資金投入はボチボチにして、
当分は「投資研究」してみたい。
現役時代の私の仕事はいちおう「研究」だったわけだし、
「投資に勝つための研究」を、
これからボチボチ続けようと思う。
この項 おわり