1010 横浜トリエンナーレに行った(1)

街と文化

おっと、終わっちゃうところだった

夏から秋へは一目散。10月に入り急速に気温が下りだした。暑いあいだは出かけるのをためらっていたのだが、秋らしくなってからはその反動もあり品川の原美術館、日本橋三越の伝統工芸展そして鎌倉のお寺めぐりへ出向いたりしていた。
「あっ、今週で横トリが終わっちゃう!」
横浜トリエンナーレは期間が3ヶ月もあり、あまりに近場開催だったからつい後回しにしていた。 会期は7/17~10/11気づいたらの閉幕が迫っていた。

「そういえばチケットが日時指定のWEB購入だったな。」 ということで サイトを調べてみたら、最終週というのにガラ空きだった。

上表は6日朝の時点。30分ごとに区切られ「○○空きがあります」と空き数表示がある。 入場制限数はMAXは130名のよう。 すでに「空きナシ」になっていたのは ピンク塗り枠。6日当日の朝イチと最終日と前日の土日一部だけだった。それ以外の日時は全てガラ空きだから予約無しで直接行っても大丈夫。「予約するまでもナイな」ってことで事前購入なしで、6日(火)の10時過ぎに自転車で出かけた。

横浜美術館の前庭は「美術の広場」って呼ばれるひろ~い空間がある。それをはさんで180店舗が入る三菱地所運営の商業施設の「MARKisみなとみらい」がある。ここには広いバイク置き場と自転車置場がある。駐輪場は3時間無料で以後1時間100円だからいつも気軽に利用している。

だいぶ前から横浜美術館の正面は巨大な足場メッシュシートで覆われていた。最初は改修工事の一環かなと思ったがそのうちに「横トリの作品の一部?」と知った。もうちょっと祝祭的な華やかさを醸し出せないもんか… そんな感想を持ったな。

 10/7(水)配信:オンラインガイド「ココがみどころ!」11(イヴァナ・フランケ)
https://www.youtube.com/watch?v=e72gTqEu9zY&feature=emb_logo

せっかくだから同時開催中のバンクアートと黄金町バザールへも行ってみようと思い2800円のアート巡りチケットを選んだ。 どこにも書いてなかった けど「老人割引ってナイの?」って訪ねたら「百円引きになりますよ」ってことで2700円になった。言ってみるもんだ。

エントラスホールの展示は見ごたえがあった

正面入口ホールには、光り輝く風車のようなニック・ケイヴのメイン・ビジュアルが華やかに吊るしてあった。これは紙製かと思っていたが、アルミ製でけっこうしっかりした作り。これだけ多くを作って飾るのはさぞやタイヘンだろうと思った。あとで調べたら、これらは装飾用モビールとして市販されておりアメリカのSunshine Innovations社の開発。ニック・ケイヴが開発したものかは不明だった。

マジカルスピナー作り方【新動画 – 日本語版】
https://www.youtube.com/watch?v=00M2oCKCf7I

展示作業の様子動画 ニック・ケイヴ《回転する森》ができるまで

ニック・ケイヴ《回転する森》ができるまで/Building "Kinetic Spinner Forest" by Nick Cave

渡されたのは2枚だけ。パンフは残念だった

入り口で渡されたのは両目刷りのパンフが2枚。「会場の作品配置図」と「ガイド」だった。

「これだけ…?」 
 < はい >
「カタログは、どこに…?」
 < カタログ はまだ出来てません。会期後に出来るそうです >
「 …? これだけで観ろってわけか、う~ん…」
 もう少し情報が無いことには見る人が困るのでは… 正直そう思った。

会場の作品配置図

「ガイド」にはわずか数人に関する簡単説明があるだけでガイドとしての目的が不明。脳科学者の茂木健一郎も言ってるけど、コリャできが悪いパンフだ。「とりあえず作りましたケド」って内容だ。 発案・執筆は、蔵屋美香(横浜トリエン ナーレ組織委員会副委員長/横浜美術館館長)だという。さすがに暗闇か(くらやみか) だな。
で、ガイドには上の図のような「作品解説パネルの見方」も載っていた。作品ごとに①②③の解説を読めば作者の意図を理解しやすいということだ。 でも、このキャプションは壁に貼りつけてあるから、床に配置されている作品とキャプションとの対応がとってもわかりにくかった。まあ、これは仕方ないこことか。

少なくとも、この程度の配布物はあるべきだと思うよ!

あとで 偶然にWEBで見つけたのが、 この 40ページもある 「参加アーティスト」PDF。これには全ての作者の写真と作品概要が書いてある。とても良くできている。どうしてこれを冊子化して入り口で配布しないのか? すごく残念だった。

「参加アーティスト紹介PDF」
https://www.yokohamatriennale.jp/pdf/YT2020_APR_%E5%8F%82%E5%8A%A0%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88_JP.pdf

展覧会をオンラインで楽しめる 「バーチャルツアー」

これもスゴク良くできている。グーグルアースのように移動できて、展示作品を 360°のパノラマビュー で鑑賞できる。会場内のテキストパネルや、作品のキャプションも閲覧可能だから現地に出向かなくても良いな。

<横浜美術館>
PC:https://www.yokohamatriennale.jp/2020/tour/yma/
スマほ:https://www.yokohamatriennale.jp/2020/tour/yma/m
<プロット48>
PC:https://www.yokohamatriennale.jp/2020/tour/plot48/
スマほ:https://www.yokohamatriennale.jp/2020/tour/plot48/m/

ヨコトリ2020 ビデオ作品選集(11/30リンク削除予定)

◎横浜美術館で上映
1新井卓《千の女と旧陸軍被服支廠のためのアンチ・モニュメント、広島》 / 2020年 / 約15分
2レボハング・ハンイェ 《ケ・サレ・テン(今もここにいる)》/ 2017年/ 3分22秒
3岩間朝子 《貝塚》/ 2020年/ 17分38秒
4パク・チャンキョン《遅れてきた菩薩》/ 2019年
5サルカー・プロティック《রশ্মি / Raśmi / 光線》/ 2017-2020年/5分50秒
6アリア・ファリド《引き潮のとき》/ 2019年/ 21分
7ジャン・シュウ・ジャン(張徐 展)《動物故事》/2019-2020年/ 4分51秒 ※

◎プロット48で上映
8ティナ・ハヴロック・スティーヴンス《ゴースト・クラス》/ 2015年 /11分
9ラヒマ・ガンボ 《タツニヤ(物語)》/ 2017年 / 7分
10ナイーム・モハイエメン《溺れぬ者たちへ》/ 2020年 / 64分 ※
11川久保ジョイ《ディオゲネスを待ちながら》/ 2020年 / 約70分
12アモル・K・パティル 《のぞき見》/ 2014年 / 3分
・13レヌ・サヴァント 《ミリャでの数カ月》/ 2017年/ 231分
14アントン・ヴィドクル 《宇宙市民》 / 2019年 / 30分14秒
15アントン・ヴィドクル《これが宇宙である》/ 2014年 / 28分10秒

「光の破片」・「世界が液体」は、どこに…

さてさて、総監督のラスク・メディア・コレクティブ が設定した「光の破片をウンヌン」といったテーマそして世界が液体でできている状況をお見せいたしましょう」っていうステートメント が、はたして感じられるのかどうか? これが、今回の私の鑑賞目的でもあった。

結果からいえば、「まあ、感じられるような…そうでも無いような…」ってところだった。
大体が言葉のイメージなんてものはあいまいだ。一旦インプットされると意識のどこかにこびりついていて無意識裏にも連想しがちだから「あるような無いような」ってことになる。

明確な目的性をもったイベントならいざしらず、 今回のような60人にもなる作家に「勝手にやってくださいな」ってわけには行かない。運営側にとっては何らかのキーワードを示さねば「カッコつかない」わけだからしかたないのだろうな。

結論:なかなか良かったぞ

WEBの予約サイトではガラ空き状態だったけれど、会場に行ったら思ったより観客がいた。もちろんかつてのように賑わい感はないけれど若い人が多かった。 美術館という恵まれた展示空間をつかい、一人に与えられたスペースが十分にあるから作品のメッセージが伝わりやすかった。20~30代の作家が半数というだけありどこか若々しさを感じた。

映像を使った作品も多い。ちょっと驚いたことは、映像を映している暗闇の席にけっこう多くの観客がいたこと。皆さん忍耐力があるものだ。 大体が十数分なのだが気短な私はそれでも我慢出来ずに映像作品はほとんどスルーした。それでも展示を一通り観るのに3時間かかった。

結論的に、 横浜美術館での展示内容全体としては充実したものだった。 チケット料金2000円以上の見ごたえがあったし、面白くもあった。 今回の出品者たちは最前線で活躍してる 一線級 の人たちなんだろう。さすがに仕事ぶりは 大したものだった。 皆さんとっても頑張ってる。 各作品に関してはいろいろと感想があるけれど、でもそれらを言葉で書くのはチョット面倒。だから以下に挙げた他の人の記事内容に任せたい。

ヨコハマトリエンナーレ2020 に行ってきたhttp://blog.livedoor.jp/tapioca_blog/archives/53434353.html

【アートと美術館と私#06】ヨコトリ2020 横浜美術館編 9分
https://www.youtube.com/watch?v=4yZxCksxdTU

●ヨコハマトリエンナーレ2020 「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」 https://www.museum.or.jp/report/99017
▼ 7月16日 開幕直前 記者会見(1時間30分)
https://www.youtube.com/watch?v=q_BgB5ECMLE

関連企画もあるから、忙しい

さて、当日「横浜美術館」での展示を観終わってからは、第2会場の「プロット48」へ行った。
その翌日、バンクアートで「川俣正」を観た。
さらにその後日、「黄金町バザール」へ行った。
なかなか多忙な日々が続いたぞ。

つづく

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