夏が終わったころから銀座へは4回行った。伝統工芸展や作品展が目的だったのだが、いつも楽しく銀座でランチした。
1 ,太常【ぶっかけうどん】
2,泰明庵 (たいめいあん)【セリカレーそば】
3 ,たいめいけん(泰明軒)【オムライス】
4,資生堂パーラー【クリケット】
「太常」の、アボカドうどん?
「太常(だいつね)うどん」へ行くのは2回だった。ほどほどのコシがあって京風味。天ぷらやトッピングをセルフ形式で自由に選ぶ気さくなスタイル。
ランチ時には行列必至だから少し早めの11時20分頃行った。お客さんはほとんどいなかったが早すぎたようだ。私が食べたいトッピングの「竹輪天」や「とり天」がまだ出されていなかった。
九条ねぎうどん、梅ぼしうどん、みつばうどん、レタスうどん、とろろうどんなど、元が八百屋さんだけあって野菜のトッピングが豊富にある。珍しい野菜うどんとして知られる「アボカドうどんうどん」もある。

食べ終わった11時40分にはサラリーマンが続々やってきて行列ができた。安上がりランチには適当なお店。麺の硬さもトッピングも、はなまるうどんや丸亀製麺よりも、ここの方が私は好きだ。
「泰明庵」の、ネッコハイレマスカ?
銀座へ行く途中でネット検索したら目的の7丁目にある画廊近くに面白そうな店を見つけた。
< 「泰明庵」(そば/銀座)| 「せりカレーそば 」セリの爽快な食感が濃厚な味わいを引き締める >とあった。
「太常うどんは、もと八百屋さん」に対して、ここは「もとは魚屋」だった。煮魚を出したら美味しいと喜ばれ、汁ものが食べたいと言われてうどんを作り、やがて軽食も出すようになったという。店構えも店内も、お世辞にも銀座にある店らしくない年代物の店構え。
メニューはテーブルには置いてなくて短冊に筆書き掲示だけ。しかし、短冊があまりにグチャグチャで、料理名がほとんど分からん!

私は、「せりカレーそば」一択で入店したから選ぶまでもなく、水を持ってきたおばちゃんに「せりカレーそばあるかな」と言った。 そうしたらおばちゃん、
とつぜんグ~ッと 顔を近づけてきて
< あります ~ よ、…▲ ※ ◎ ♫〓… >と、何か言った。
「えっ、なに?」聞き返したらおばちゃんが言った。
< ネッコハイレマスカ? >
「 … は?」
おばちゃんもう一度言った。
< ネッコは入れますか? オイシイですよ >
どうやら「せりの根」を入れるかどうか答えろといってるようだ。
「あ… 入れてください」
待っている間にグチャグチャメニューの中から「せりカレーそば」を探しだした。1,300円と書いてある。「ゲっ、高いソバだな」と思った。
でも、初めて食べた「 せりカレーそば 」はけっこう楽しめた。
麺は乾麺を茹でただけみたいで立ち食いそばレベル。だけど凄いボリュームで麺が普通盛りの1.5倍ある。とろみがついているからいつまでたっても熱い。麺が、食べても食べても減らない。「せり」なんてもんは風味づけのものなんだけど、山ほどたくさん入っている。ラーメンのもやし感覚で食べないと減らない。「ネッコ」も麺の下からいくらでも出てくる。どんだけ「せり」が入ってるんだ? そう思った。
ま~、もう二度と行くことはないだろうけど、面白い店だった。
「たいめいけん」の「凧の博物館」
日本橋三越へ「伝統工芸展」を、奥さんと観に行った。これは工芸展としては国内最大規模。圧倒的な技術力と職人技とがないと入選もむずかしい。本館7Fのフロア全部を使っての展示だから相当の広さ。ナント入場無料だった。 その際に近くにある「たいめいけん」でランチした。
「たいめいけん(泰明軒)」は、上記の「ネッコハイレマスカ?泰明庵」と店名がよく似てるが全く無関係。
「たいめいけん」は日本一有名な洋食屋とも言われ、オムレツで知られる。特にチキンライスにのせたふわふわのオムレツでは、伊丹十三監督の映画「たんぽぽ」の撮影場所にもなった。

ここの「オムレツ」はさすがにトンデモなく美味かった。
この味はとても言葉で表現できないな。たかが「オムレツ」じゃないかよって思っていたけれど、いやいや凄いオムレツもあるってことを実感した。
このレンガ柄の6階建てのビルの5階に「凧の博物館」があるというので、待ち時間を使って行ってみた。「たいめいけん」の入り口左にあるエレベーターで上がるのだが、タイヘンな展示室だった。日本全国から集められた約3,000近くの凧で、壁から天井まで埋め尽くされていた。どこか駄菓子屋の巨大版みたいだ。たいめいけん創業者である茂出木心護氏の趣味が高じて作られたとか。彼は「日本の凧の会」を設立して、それは会員数1300人を超える大きな団体になったそうな。

しかしながら「たいめいけん」は、日本橋地区再開発により10月19日から一時休業する運びとなった。このレンガの装飾建築は壊されて、地上52階、高さ284mのビルに生まれ変わる。2022年3月末までの工期で、39~47階にはヒルトンの最上級ホテルが作られる。「たいめいけん」はその間、室町1丁目で仮店舗営業するという。

▶ たまごの名シーン(映画編)「たんぽぽ」の絶品とろふわオムライス
資生堂パーラーで、奥さん満足
資生堂パーラーへは30数年前に入ったことがある。その時は移転かなにかで仮店舗だった。アイスクリームを食べたのだが800円だった。その頃はまだ私の給料が安かったから、えらく高いアイスだと思ったな。

現在の資生堂パーラーは11階建ての立派なビルだ。
1Fがショップ、3Fがカフェ、4・5Fがレストラン、8・9Fがホールでその上はよくわからない。とにかく正装した案内スタッフがいっぱい居てちょっとどぎまぎする。エレベータに乗るときも降りる時も「どちらまで」と尋ねられ案内される。4Fレストランでランチしたが、まー立派なレストランだった。
< むかし資生堂 パ ーラーで食べ た「クロケット」と「パフェ」の味が忘れられない。いつかもう一度食べたい。> 奥さんは、そう言っていた懐かしいメニューを注文した。私は「 リニューアルオープン1周年記念: 銀座モダンスペシャルコース」 を頂いた。あとから隣に来たオバサマは昔食べたメニューを食べたいからウンヌン言ってたのだが、大きな伊勢エビを食べていた。後でみたら1万円以上してたけれど、あれも食べたかったな。

< ミニパフェにしたけど、 高野フルーツパーラーよりワンランク上の美味しさだな >
< 列車で30分で銀座まで来られて、こんな美味しいものいただけるなんて、シアワ…セ >
って奥さん満足気だった。
今年の銀ブラは、これにて終了だ。
でも、このクリスマスメニューも良いな~ア
