最重要データが消滅した
「あれ ~ おかしいな?… ポータブル【HDD】が認識されないゾ!」
PC本体にUSB接続したHDDが表示されない。
「HDDがイカれたかも?」
近ごろ、接続時に表示されないことが数度あったから「ちょっと変だな?」とは感じていた。
一般的にHDD寿命の目安は3年~4年程度と言われる。動作状況にもよるから毎日つけっぱなしなら1年もたない場合もあるし、たまにしか使わない場合は10年以上使い続けられるともいわれている。私のこのHDDは6~7年経つからからそろそろイカれても可笑しくない代物だった。前兆や兆候があったんだからデータを移し替えておけば良かったんだよナ…まったく。
ところで、ブッ飛んじまった「HDD」に保存してあったのは「最重要データ」だった。
千冊ほどの書籍をスキャンしたPDF、アプリケーション全部、写真データ、WEBや授業データなど…全部が消えちまった!。
復元ソフトで修復を…
さてっ、そんな時には「FINALDATA特別復元版」だ。
この「FINALDATA」ってソフトには「ドライブが正常に認識できない場合」っていう重症ケースに対応した優秀な機能がある。これまで幾度も救われてきたから、今回もこれを使って、チョチョイのチョイと軽く治せると思った。
ところがぎっちょん … ダメだった!
これまでならばこの機能でほとんどの場合「修復」できたのに、今回は幾度操作してもダメだった。修復どころか、HDD自体を探し出すことができなかった。
…!
「フーム…救出は不可能か… しかたないあきらめよう」
じつは、そんなトラブルのために「3TBのHDD」や「ポータブルSSD」など、他の3つの保存機器にそれらデータを分散しておいた。だから、今回消滅したほとんどのデータはとりあえず残っているから、まあ~最悪じゃないんだけど。
しかし今後、それら「3TBのHDD」や「ポータブルSSD」がイカれた時には、今度こそお手上げだ。だからこれを機に、急ぎデータを再度一つにまとめ直しキチンと整理し、そして「長期保存」に耐えうる丈夫な機材にデータを保存しようと思った。
「WDのHDD」を買いにヨドバシへ
さっそくネットで「壊れにくいHDD」を調べてみた。
「ワンランク上位の堅牢性」を持つHDDとして高評価を得ているのは、米国の「WD社」=「ウエスタンデジタル社」だった。ここは企業サーバー用にも使える堅牢なHDDを搭載している会社で、自信の「3年保証」をうたってる。
こればっかりはスーパーの食料品と違ってケチらないでチャントしたものを買おうと思った。いま保存すべき容量は2TBほど。今後も写真や動画データが増加するどろうから、思い切って余裕の「6TB」にした。ヨドバシのネットを見たら横浜店に在庫ありだったから製品番号をメモして、さっそく買いに行った。
ん~、在庫が無いって?
「WDの6Tの外付けHDD」は、箱がシンプルで特徴的だからすぐに発見した。<この空箱を持ってレジまで…>とあるから、箱を持ちレジの兄さんに渡した。ところが兄さん、バックヤードの棚でゴソゴソしていて中々戻って来ない。しばらくしてから空箱だけ持って戻って来た。
「あの~、いま在庫が無いようでして…」頼りなげにそう言った。
「ん~っ! … あのさ、さっきネットで横浜店に在庫ありだったよ。もう一度探してよ」
「は~」、そう言って兄さん棚へ戻ってゴソゴソ。その後パソコン使って調べ始めた。そこで何かに気づいたらしく、空箱を持って年長の店員さんへ相談しにいった。しばらくして空箱と棚にあった現物入の箱の2つを持ち戻って来た。今度はチョット嬉しそうな顔してた。
「あのっ、空箱は旧製品の箱でして、在庫は新製品の箱だったので分かりにくかったです。これで良いでしょうか?」そう尋ねたから、持参したメモの型番と比較したら一致していた(販売開始日2021/08/21だった)。
<な…あっただろ、兄さん青いな、まだまだだな>
近ごろ私が買い物に行くと、どこの店員さんも皆、若い人ばっかりだ。頼りなく思える人がけっこういるけれど、私が年食ってるんだからそれも当たり前か!。
帰宅してからデータ移行した。いつまで経っても終わらない。丸一日かかったよ。
ついでの買い物を頼まれた
「ヨドバシへハードディスク買いに行ってくるよ」
そう伝えたら奥さんが言った。
「チョット待って、これお願い。」と、SDカードを手渡された。
山陰旅行の写真をプリントしてこいということだった。
SDカードには36枚のデータが入っていた。
「歩きだったら”ほっともっと”でのり弁買って来て。」
「それからコンビニで豆腐と納豆もね」
よくもすぐに、こんなに頼みごと出来るもんだな。
帰宅後に言われた。
「横浜駅で”通帳記載”も頼めば良かったな。」
おわり