「創画展」を観て「ガッカリ」した後、ついでだから同時に開催している無料公募展も観るか…ということで、隣の会場を覗いてみた。
『大作公募展』う~ん?…なんじゃコリャ、
全く期待しないで入ってみたのだが
「ゲッ! 何と言いましょうか…これは…」
横長の巨大絵画が並んでいた。
なんじゃ?この公募展は
「15名の入賞者名簿」「趣旨」「10年を振り返って」
入り口の3枚の解説パネルを読んだ
「趣旨」の長文を読んだが、さっぱり意味不明。「10年を振り返って」のパネルからは、3名の著名な現役日本画作家がこれを計画したこと、そして10年間で終了するのは当初予定であることが解った。
それにしてもデカい作品だ
応募条件、「作品サイズ:横7メートル(タテ2.6メートル)までの平面作品」、技法素材を問わず、45歳以下」
巨大な横長作品が、ゆったりした間隔をとって展示されている。贅沢なスペースだ。こんな公募展は初めて観た。そして過去9回も実施されていたのに知らなかったことにも驚いた。
心地良かった
いずれの作品も観る者の左右の視野を覆いつくすほどの大きさだ。これならば作者のメッセージ世界にすっぽりと入り込むことができる。
さらに感じることは、「描くことがとっても嬉しい・楽しい」という作者たちの感情だった。伸び伸びとした心性がとても心地良かった。
これは是非紹介しなくちゃと思い、会場の雰囲気がわかるよう心掛けて全作品を撮影してスライドショーにした。
私が気に入った作品
気に入ったのは以下の3点。技術的にも優れているが周囲に媚びない姿勢が心地よい。
Artist Group-風-インスタから転載した。
気に入らなかった作品
「これはチョットな~、言いたいことがよ~分からんな…」と思った作品が数点あった。ところが何と、そのうち2点は中島千波、畠中光享の主催者の2名だった。
中島千波さんの桜は素敵だ。
https://www.mistore.jp/
畠中光享さんの仏教的イメージは昔は好きだったが…
https://www.baragaro.
やっぱり年を経ると変わるものだ。無理して若さを感じさせようとしてる気がする。イメージの背後に想いが無くなってしまった。
ちょっと残念だけど仕方ない
いまの中島・畠中さんは、主催者としての役割を終えたのだと思えた。「10年を目途に終了する公募展」としてスタートしたわけだから潔く終わるのもよいことだ。
この公募展は、偶然だったのだが、
「観ることが出来て良かった!」
学生の頃、私は「ずっと絵を描いていたい」って思っていた。あの頃のような一途な思いが伝わってくる作品がいっぱいあった。そんな同じ心を持った人たちが、まだ一杯いるんだって感じて嬉しかった。
この大作公募展は今年で終了する。
でも、ちょっと感動した私としては、
来年も開いてもらいたいな…そう思った。