もともと私はアレルギー体質
ちかごろ私は埃っぽい場所にしばらく居ると鼻水が出る。北海道に住んでいる間は気にならなかったのだが、横浜へ転居して一年過ぎたころから、時おり鼻水が出るようになった。犬猫や鳥などの動物は平気だからきっと花粉症かダニ・ほこりアレルギーなのだろうと思う。
自宅は新築マンションだし、二日に一度は全室に掃除機をかける。娘に言わせれば「モデルルームみたい！」って程、物が少なくて片付いてる部屋だから「ダニ・ほこりアレルギー」とは無縁なはずだ。花粉症とも違うように思うが、今年は夏過ぎになり鼻水が出ることが増えた。
鼻水は出始めると「滝のよう」に流れ出る。
しょっちゅう鼻水を拭かなくちゃならない。くしゃみ三連発や、少し眼もムズがゆく感じるから目薬をさしたりしていた。でも、その症状は２日ほどで治まるから「そのうちに治るだろ～」ってそんなには気にしていなかったわけだ。
寝たきりはヤダ
この数日も発症した。
「横になってる」と鼻水が喉奥に流れるので、鼻水が出る時には横たわる時間が多くなった。そこで気づいた。
「こりゃ、寝たきり老人と一緒じゃないか…」ということで医者に行くことにした。
２年前「咳」が止まらなかった時に行った近くの「耳鼻咽喉科」で相談してみようと思った。土曜日だったからお休みかも？ と思いネットでググると土曜は9:30～14:00の診療時間。
で、「順番予約」って項目があった。こりゃ何だ？
待ち時間短縮システム！
「インターネット受付」とある。
◆こちらのサービスは、当日の診察の順番が取れるサービスです。
◆診療の順番が近づいたことをメールでお伝えする『お知らせメール』がご利用できます。
「ホントかいな？」
あんな「小さな町医者」が、こんなシャレたシステムを導入しているとは…ちょっと信じられなかった。
(1)「いますぐ受付」を選び、
(2)以前つくった診察券のナンバーを入力したらすぐに登録された。
(3)お知らせ方法を伝えるためのメルアドを入力した。
これだけで順番受付が完了した。
「オ～、すごく簡単だ！これならば情弱老いぼれにも使えそうだ…」
あまりの簡便さにチョット感激した。
待ち時間ほとんど無し
ネット受付完了が9：38で「あと12人目です」。あと５人になったらメールが届くようだが、こりゃ呼出しまであと一時間はかかるなって思っていたのだが、30分後の10：10にメールが来た。
「診察の順番が近づいておりますので、受付窓口までお越し… 」
「お～、急がなきゃって」あわてて着替えて自転車に乗った。
受付窓口で「16番です、来ました」と伝えたら「待合室のシートでお持ちください」と言われた。
実はこの医院の前（つまり屋外の歩道なんだけど）には、いつも4～5人が丸椅子に座って順番待ちしていた。だから、私は屋外で待つのはヤダなって思っていた。しかし、外で待つていた人たちはワクチン接種待ちの人たちだった。
＜正しい？患者＞は屋内の待合シートで待っていたわけだ。
一か月分の薬、出せますよ
10分ほど、待合で待ったあと診察を受けた。
医師は手慣れたもので、鼻奥と喉を覗いて「けっこう腫れてますね～」と言ってから 「薬を出しますね、一週間にしますか2週間にしますか？ あ～、一か月でも出せますよっ 」
「へっ？ 一か月？？」
のっけからそんなに長期に出せるものなのか？ 驚いた。
「と…とりあえず2週間お願いします」
「花粉症原因の検査はいつでもできますから希望あれば言ってくださいな」
診察は3分ほどで終了し、そのあとでネプライザで鼻の中に薬を吸入して完了した。あっけないほど簡単に終わった。
薬をもらうのに30分待ち
隣の「薬局」に調剤票を出し、シートに座って待とうとした。
ん～？、目の前に赤字で「30」とだけ大きく手書きした張り紙がある。手でめくったら「20」と書いた用紙もある。だから訪ねた。
「あの～、これは薬もらうまでに30分かかるってことなの？」
そう尋ねたら、窓口ねーさんが「そうですよ」ってしら～っと答えた。
「ただ今の待ち時間30分」なら分かるけど、「30」だけじゃ何だかわらんだろ。おまえな～、そういうことは調剤票を出した時に伝えることだろー、なきゃ私はこの狭い待合シートで30分間、バカみたいに待ってたじゃないかよ！このバカ女に腹立てながら、私は時間つぶしに外へ出た。
この医院と薬局は商店街の中にある。だから買い物好きの私にはいくらでも時間つぶしができるから好都合だった。鳥料理の「にゅーデリカ」でチキンカツを注文したら40分後に揚がるという。魚屋の「魚鷹」に寄り、私が好きな業務用食品スーパー「肉のハナマサ」で安～い商品を見て回っていたらあっという間に40分経っていた。
薬が良く効いた
帰宅して、さっそく飲み薬と鼻炎液を使った。スプレータイプの薬を鼻に注入し、数時間経ったら鼻水がほぼ止まった。耳鼻科の診察代は1300円ほど、薬代850円だった。ドラッグストアで鼻炎液を買っただけでもけっこうかかる。だから医者から薬をもらうほうが結局は安上がりだろう。これでとりあえずは一安心。今後のことは2週間様子見てから考えようと思ってる。
それにしても、あの医者は良く働く。土曜日だから9：30～12：30で順番受付カウンターがストップしていたのだが、診察患者数43人だった。平日ならば倍近くこなすだろう。それに加えてワクチン接種だ。１回うてば2070円。加えて「診療所などが１日５０回以上のまとまった接種を行う場合は１日１０万円を支給する」とかの記事もあるように、コロナに乗じて医者はボロもうけ。K耳鼻科は、とんでもなく儲かってるのだろうな。
おわり
