0618 4年ぶりのウナギ

食事

東京一の「野田岩」

横浜高島屋5Fにウナギの「野田岩」がある。「野田岩」は東京を代表するうなぎの名店で、横浜高島屋店は麻布本店の大将の弟のお店。

高島屋メンバーズサロン近くだから、サロンへ休憩に行くたびにこの店の前を通るのだが、入り口脇の椅子にいつも数人が座って入店を待っている。
「お重の(松)」が税込み¥4300
「こんなにお高いのによくも並んでるもんだ。」
そう思いながら通り過ぎ、私はメンバーズサロンで無料のコーヒーやコーラを飲むのだった。

横浜一の「わかな」

「そろそろどこかでウナギでも…」そう思いググってみた。
【横浜で鰻といったらここを選びます♪】と評されるのが関内にある「わかな」
正式な店名は『割烹蒲焼 わかな』という。

その「わかな」のお知らせに【2022年7月1日より価格を改定】とある。
「えー、また値上げするのかい?」

「わかな」は、2019.06にも値上げしていた。理由は「シラスウナギの極度の不漁」。それまでは「うな丼」¥2625。肝吸¥375をプラスしてちょうど¥3000だった。それが「うな丼」だけで ¥3500に値上がりした。今回はいくらに値上げするのか?
「今のうちに行かなくちゃ!

馬車道までバスで15分、歩いて5分で11時40分に着いた。平日の開店すぐだったのにすでに5組待ちだった。2Fが普通のテーブル席で3Fが御座敷スタイル。壁面装飾は速水史郎氏の彫刻だった。
客層は年配のご夫婦連ればかり。お昼のランチ時だから「お重」じゃなくて皆さん「うな丼」だ。

ウナギ談義した

運ばれて来るまで20分ぐらい待った。その間、過去のウナギを食べた時のことを思い出して、奥さんと会話した。

最後にウナギを食べたのは4年前
札幌の南4条うなぎ専門店「かど屋」。私が袖を引っかけて汁をこぼしてズボンを濡らしてしまったから叱られた。その前は豊橋豊田のウナギ屋で1回ずつ。豊田で食べた「ひつまぶし」は残念だった。「ひつまぶし」ってのは初めて食べたのだが、ありゃ邪道だ。二度と無いな。「お重」を食べた奥さんも「あそこは美味しく無かった」て言っていた。

それ以前はず~と遡るが、奥さんと「お見合い」したのが豊川のウナギ屋だった。私がウナギ好きだからという理由で親が決めた場所だったが、このウナギ屋に関しても「あそこは美味しく無かった」と、奥さんの評価だった。

もっと以前に大学生だった頃、年に4~5回は帰省したのだが、うな丼が毎回一度は必ず食卓にのぼった。その頃のウナギは高級食材じゃ無かったし、ひと山越せば浜名湖だったから魚屋で気軽に買えた。とにかく若い頃は、よく鰻を食べたものだ。

感想は?

で、今回「わかな」の感想は?っていえば …
「う~ん、65点だな。」

「鰻」は、どんぶりを覆う一匹分だから大きさはある。皮も含めて極めて柔らかに蒸してあるが、脂を落としすぎで身がやや薄め。「タレ」は、甘くなくきりっとしてるが味わいが弱い。とにかく「ご飯」の量が多過ぎ。バランスってもんがあるだろ~
「肝吸い」は、「ムッ…濃すぎる」
でも、テ-ブルに置いてある「山椒はうまかった」

「う~ん、これで丼が¥3500肝吸いが¥400か ウ~ム」
とても「ここを選びます」とは言えないな。

「わかな」は、「鰻のわかな」じゃなくて『割烹蒲焼 わかな』。
じつはこの店のメインは3F和室の『割烹』。
¥14000
のコース(下写真)では、たくさんありすぎるから最後に出される「うな重」は食べきれない。皆さん折詰で持ち帰るそうだ。「胃にもたれないウナギ」にするために、焼いて脂を落としフニャフニャになるまで蒸したりするのはコース料理の最後の一品ということが理由かもしれない。

浜松の鰻は美味かった

結婚して数年後のこと、両方の家族で乗り合わせて鰻を食べに浜松へ行ったことがある。店名は忘れたが、あの時食べた鰻はホントに美味かった。2F座敷に向かう途中、白焼きしてる職人が炭火を扇ぐ後ろ姿が思いだされる。風情もあって素晴らしかったな~。
「あの鰻はすごくおいしかったよね~」味にうるさい奥さんも絶賛だ。

これまで「旨い鰻」というものは、
皮が「パリッ」とし、脂の「プリッ」とした食感があるものだと、私は思っていた。
「わかな」の調理はそれとは異なっていたとはいえ、サイズが大きかったし、ご飯の量も残すほどだったから「ウナギをタップリ食べました」っていうことはできる。
そ~いうことを加味したうえでも、ま~ギりギり合格の「65点」しか付けられないな。

結論だ

やっぱり「鰻」は浜松に限る
もう、他の土地では食べない。

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