韻松亭ランチの後は文化会館見学。それから京橋へ移動して夕食は南インド料理を。翌日は八重洲見学した。
東京文化会館
「東京文化会館」の設計は「神奈川県立音楽堂」と同じ前川國男氏うんぬん…だってことを6月に書いた。それで「東京文化会館も是非一度見学しなくちゃ」って思ったわけだ。
<上野公園の「東京文化会館」は、東京都開都500年記念事業、そして戦後復興の象徴として計画されたもの(1961年竣工)>
ということだけあり、県立音楽堂とは比較にならないほどスケールが巨大で使用材料もリッチだ。
残念ながら見学できたのは、「1Fエントランスホール」と「5F音楽資料室」だけだったが、随所に斬新な工夫が感じられた。
ホールは天井がずっと奥まで続く感じのオープンな造り。おおらかな雰囲気・解放感がある。配色も赤・青・金と不思議。音楽資料室へ向かう螺旋階段は真っ赤。
最も驚いたのは、公園に向かう人が外観からでは巨大スケールさを感じないってことだった。裏側には「古代の神殿」のような大きな固まり(大ホールの舞台の外側)がある。大ホールのステージは可動式で、コンサート用舞台と、オペラ・バレエ用舞台のステージがまるごと入れ替わるため、大きなスペースが必要だということだ。
屋上にあるいろんな凸凹は、正面・側面の「アールがついた庇」によって隠されてスッキリしている。
これまでも上野へ行く度に文化会館を眺めることはあったが、そんなに大した建築だとは思わなかった。今回ほんの一部分しか見ていないのだが、この建築は予想以上に「リッパ」な設計だってことがよ~く理解できた。
おそらくこの建築は前川國男氏の最高傑作だろうと思う。JR上野駅公園口の真っ正面にあるんだからとっても便利な劇場だ。そのうち一度は、大ホールをのぞきにコンサートに来たいと思った。