私はこれまで一度だけ「国技館」で大相撲を観たことがある。
前から4列目のいわゆる「砂かぶり席」(下写真の赤丸)。正式には「溜席(タマリ席)」と言うそうな。「正面」の席だから、この席に座ってるとNHK・TVの中継画面でも度々映っちゃう。だから嬉しくって公衆電話で実家に電話した。
「今日のスモウで真ん中の4番目の席で映るから、ぜひTV見てネっ」
なぜ、そんなスゴイ席で観られたのかはチョット置いとくが、
「照明に照らされた力士の肌が輝いていた。すごく美しい」と感じた。
それからもう約50年も経った。
でも砂かぶり席で間近に観た相撲取りの「生きた肌」の姿は今でも鮮明に思いおこされる。
その後は東京を離れたから、もう二度と本物の大相撲なんて観るコト無いって思っていたのだが…
国技館が違う?
ああ…そういえば、
「今の「国技館」は、かつて私が観に行った建物とは、何か違うよな~」
って思って調べてみた。
私が行ったのは1975年(昭和50年)頃で「二代目・蔵前国技館」だった。
それは都営浅草線の浅草橋駅すぐにあり、1954~84年まで使用されたとある。
そうだな、こんな地味な感じの正面だったな。
<二代目蔵前国技館>
「初代・両国国技館」(下赤■)は、両国駅の反対側にあった。
そして現在の「三代目・両国国技館」は、再び「両国」に戻り、JR両国駅横の旧貨物駅跡地に総工費150億円かけて作られたものだ。
私の席は一番うしろ
国技館は、1Fと2Fとが重なり合う部分があるので座席表示が難しい。
だから下図のようにした。
私の席は、2Fのほとんど壁際。
左右の席は客がいなかったから余裕があった。
土俵は遥か遠方になるのだが、そんなに離れた気がしなかった。
つづく