ヤマザキスペシャルとロングバス停
ミュージアムを出た後で「謎の巨大温室」を探ることにした。
女子美の周囲は、あたりに家が無いから食堂どころか商店も皆無。
大学の敷地に食い込む形でコンビニらしき?店舗が一つだけあった。
「ヤマザキスペシャルパートナーショップ(YSPS)」と書いてある。
「?」こんな名前のコンビニは初めて見た。
相模原まで来ると珍しい店があるもんだと思った。
後で調べるとちょっと特殊なコンビニだった。
<ヤマザキスペシャルショップは、医療機関や教育機関などの購買部が転換するための業態。「YSPS」は、最盛期に約60店舗存在したが今は数店舗しか存在しない。YSPSのロゴマークは山崎製パンに勤める女子美術大学のOGがデザインした> ということだ。
異様に長い、屋根付きの女子美バス停をかすめて公園へと向かった。
(左写真)公園から見る女子美の校舎。(右写真)手前は花時計「時のロトンダ」、右は高さ55mのエレベーター付の展望台がある「グリーンタワー相模原」。
こ、この公園はいったい…どうなってんか?
広い、とにかく広い!…公園だった。
長辺は1キロメートルはありそうだ。案内板を見ても最初はどうなってるのか分からなかった。
じ~っと見つめていたら3つに分類できた。どうやら県立と市立の「2つの公園」が女子美を取り巻いてることが分かった。
ここは、かつての「座間小銃射撃場跡地」を中心に周辺の樹林や桑畑などを買収して、「県立公園」が整備された(昭和48年から)。その隣に「市立公園」<1985年(昭和60年)開園>が追加され、1992年に「第9回全国都市緑化フェア」の会場として再整備されたものだという。
それにしても、とんでも無い広さだ。
大温室とフランス式庭園
下図の赤点線を歩いて行った。
水に浮かぶような「大温室」があり、その先に綺麗に整備された「フランス式庭園」があった。
「フランス式庭園」は長さ300mもある(上の写真では奥行きにあたる)
謎の巨大温室は「サカタのタネ」だった
温室名称は「サカタのタネグリーンハウス」。
http://www.sagamihara.kanagawa-park.or.jp/greenhouse.html
隣の可燃ゴミ焼却施設(南清掃工場)の余熱で暖房されており、さまざまな熱帯の植物が所せまし展示され、350種以上の植物が見られるそう。
ネーミングライツ(命名権)でサカタのタネの名前を冠して以来、サカタのタネのお花を使っていろいろな展示をしている。これだけしっかりと管理した植物展示なのに入場料100円というのは嬉しい。
こんなにデカイ温室は初めてだ
2階には珍しいサボテンや多肉植物を集めた「カクタスガーデン」滝まである。
吹き抜けの天井に届きそうなほどデカイ「ヒカゲヘゴ」もあった。
奄美大島で散策したのを思い起こした。
歩いたのは赤線部分、とにかく広い公園だった
拡大マップを見ると、女子美の西側には Jリーグの「SC相模原」のホームスタジアム「ギオンスタジアム」がある。こうしてみると女子美の校舎は総合公園+運動公園にぐるりと囲まれている。こんな環境とアーティスト育成とが関連してるとは思われないが、女子美は、とにかく稀に見る「のどかな」土地にあるのだった。
「相模原市」は第3の政令指定都市
「相模原市」が平成22年に政令指定都市に指定されてたことを今回初めて知った。政令指定都市は全国に20しか無いうちの一つなんだから大したものだ。
相模原を見直したよ。
久しぶりの「こってりラーメン」に参った!
帰りのバスは小田急の相模大野駅行に乗り20分、遠かった。
相模大野駅は初めてだったから駅周辺を散策した。
「鈴木ラーメン店」なる「?」な店を発見。
10名しか入れない狭い店なのだが兄ちゃん達が次つぎと入ってくる。
どうやら地元の人気店らしい。
奥さんは「淡麗煮干」私は「黒MAX」を注文した。
平打ちの極太麺・モヤシたっぷり・厚切りチャーシュー3枚が出てきた。
すごいボリュームだった。
スープはすごくコッテリした味で、もやしの山の頂上に背脂というのか?脂っこい塊が積んである。
近ごろは、中華街や横浜駅近くで「サンマーメン」や「タンメン」などのサッパリ系ばかり食べてたから、二郎系と言うのかしっかり味付けに驚いた。
でも旨いから食べちゃったのだが、1時間後ぐらいから胃がムカついてきた。
「あ~、あのラーメンのせいだ…」
やっぱり歳だな。
私には、ガッツリ系はもう無理だってことがよ~く分かった。
おわり