「新国立新美術館」
かつて、映画『シン・ゴジラ(Shin Godzilla)』ってのがあった。
これは、<「新」「真」「神」など様々な意味を重ねて「シン」というカタカナ表記を採用しているそう。見る人それぞれの答えを感じてもらいたい、という思いが込められています>ってことだった。
で、まだ迷っちゃうのが
「新国立美術館」か「国立新美術館」?
なぜこんなに迷うのか、
入り口の看板を見て理由が解った。
頭に、ロゴマークの「新」がついている。
これじゃまさしく「新国立新美術館」だ。
この表示を入り口に掲げるのはマズイだろ!イメージが植え付けられちまう。
そのうちに、さらに新たな国立美術館が出来たらどうするの?
「新新国立新新美術館」だな。
何とかしてくれよ館長の逢阪さん。
でも迷った場合は「新国立新美術館」って言えば良いわけ…だよな。
ま~、そんなことはさて置き、とにかく今年の「独立展」と「二紀展」の初日に行ったのだった。
正直なところ、私しゃ公募展なんざもうド~デモ良いんだ。
でも「展示会場のスライドショーを作り、YouTubeにアップすることがとっても楽しい」。
だからそのために行ったワケなんだ。
金を使いに東京へ?
「泊まってきたら?」
数日前、奥さんからそう言われた。
「えっ?」
「あんたはゴルフもしないし車も持ってない。それに公募展にも出してないんだからお金を使う場所がない。東京でお金使ってきたらどう?」
大胆な発言に戸惑った。
「そういえばそうだな日帰りできるけど、どこかに泊まってゆっくり東京で遊んでくるか…」
お言葉に甘えることにした。
「泊まるんだったら<スミショウホテル>を調べてきてきてよ」
「何だそれ?」
「<住庄ほてる>って書くんだよ。人形町にあるから日本橋三越へ行くのに近くて便利そうなの。元は割烹だとか言うし以前から気になってたの。丁度良いからどんなところか調べてきてよ。」
そういうことで、重要な任務を任されることになった。
東京遊びのスケジュール
10/19、新橋で「知人の個展」へ行き、その後「①新橋でランチ」し「新国立新美術館」へ行った。独立展の「全作品を撮影」し二紀展を見た。知人と夕食してから「②人形町に宿泊」。翌日は東京駅の「丸善」で4時間遊んで帰宅した。
そんな二日間だったけれど、ここでは公募展はさて置き「①新橋ランチ」と「②人形町宿泊」について書いときたい。
コスパ大の「新橋ランチ」
銀座にはランチをお安く食べられる店が結構ある。
新橋駅近でランチを…ってネットで探したら「魚の飯」ってのがあった。
これは「さかなのまんま」と読むそうだ。
なんと<刺身定食が990円> こりゃ行かなくちゃ!
金を使いに東京遊び…のハズなんだが、つい安~いとこばかり探しちゃう。
根っからのケチ人間は情けないモンだ。
「さかなのまんま」って、デッカイ看板があるから分かりやすい。
シロタ画廊からの戻り道、11時45分到着。店に入ると狭い入り口にイスが2つだけ。すでに一人座って待っていた。お客さん次々来るが諦めて帰っていく。7~8分待って通された。
こじんまりした店内は清潔で落ち着いてる。4人席に一人で座った。店員さんは客の回転をまったく気にしてないから昼時なのに少しも慌ただしくない。なにか申し訳ないほどゆっくり出来た。
「なに~、お試し地酒:半合390円… おっ獺祭がある!」
獺祭の評判は聞いてたものの、スゴク高いからこれまで買うことが無かった。
「お試し獺祭だ」ってことで飲んでみた。
ウっ…す、すごく旨いじゃないかっ。まろやかでコッテリしたとろみがある。
うわさ以上にスゴイ日本酒だ。一口飲んだだけでも
「ああ…、生きてることが幸せダな」って思った。
そんな酒だったヨ。
大トロ丼やうにいくら丼もチラついたが、オーソドックスに「刺身定食」にした。
刺身は5種類、盛付けは地味だが魚が売り物だけあり新鮮。アラ汁と茶碗蒸も付いて税込990円。
ここは新橋駅数分の場所だ、なんとま~お安いランチだこと。
う~ん、全く申し分ない店だった。
「住庄ほてる」に着いた
今夜の宿「住庄ほてる」は地下鉄人形町駅から徒歩3~4分。
地下鉄の階段を上がる途中に案内看板が …
<都会の喧騒からしばし離れて 居心地の良い静寂にひたる。
心なごむ「和」の良さを 随所に取り入れております。>
って書いてある。
角を曲がる際、矢印つきの看板もある。
「う~ん、なかなか一流ホテルっぽいイメージだな」
「おお~良いじゃないか。」
大きな横長看板からは歴史が感じられ
入り口が奥まってるあたりは老舗旅館の雰囲気がフンプンと漂っている。
ん~?何か違うぞ…
「あれ~なんだコレ?…フロントがすごくチープだゾ」
チェックインは、おだやかなホテルマンが気持ちよく応対してくれたのだが、
このフロントじゃ、老舗旅館から安っぽいビジネスホテルに一気に格下げだ。
ウッ、廊下が狭い。
鍵は、グイッと差し込みガチャット開ける手動式。
ウウっ、部屋もベットもすごく狭い。
TVもずいぶん小さい。
40年前にタイムスリップ
外観から入り口までは、老舗一流旅館だと思った。
ところがドッコイ、内部はといえば昭和を感じさせるビジネス宿だった。
あまりのギャップに狼狽(うろた)えた。
こんな宿を、近ごろは「レトロビジネスホテル」って呼ぶそうな。
狭いながらもどうにか作業はできる机もあるし、Wi-Fiもある。
安くて必要十分な施設だ。
昔はどこもこんなモノだった。
ビジネスホテルの開拓者「法華クラブ」には札幌で幾度か泊まった。
「古い、暗い、たばこ臭い」から脱し、清潔なホテルになったのは「東横イン」あたりからだったな。
大浴場は快適だ
う~ん、へやの風呂は年季の入ったユニットバスだ。
でも、この宿には長さ5mの「大浴場」がある。
館内どこへも浴衣・スリッパOKだから、デカイ風呂へ気軽に行ける。
夜と朝の2度入ったが共に誰もいなかった。この風呂はとっても快適だった。
朝食は800円
「もとは割烹だったらしいから夕食も食べられるようだよ」って奥さんが言っていた。
朝食はふつ~だったけれども
朝食つきで割引きかせて5600円ほどだったから、文句を言っちゃいけないな。
ユーチューブで学べます
帰宅してから動画解説を見つけた。住庄ほてるの歴史から建物内部までよ~く分かる。
でも、事前に解説を見ないで行って良かった。
やっぱりこういうモンは「どんなトコかな?」って期待と不安でわくわくしながら体験するのが楽しいものだ。
室内はシ~んと静まり返って快適だった。
駅チカだし結構便利だから又泊まりたい。
次回は、のんびりと夕食も食べてみたいと思った。
(第1話)【住庄ほてる】コロナで打撃を受けた老舗ホテル 噂の真相
(第2話)夏色キセキの舞台となった【住庄ほてる】 割烹すみしょう板前さん登場
(第3話)【住庄ほてる】恐怖の検証 本当に幽霊が出るのか?
おわり