「葛飾 堀切 菖蒲まつり」
「今年は「堀切菖蒲園」へ行きませう」
奥さんから、いつものごとく誘われた。
この時期、「堀切菖蒲園」には「花菖蒲(ハナショウブ)」が咲き誇るという。
「葛飾 堀切 菖蒲まつり」は、5/29~6/18。
梅雨空のなか、わずかに青空が覗いた6/8、急遽出かけることにした。
そこに行けば、光琳の「燕子花図屏風」のような「燕子花(カキツバタ)」が観られるのかな? そう思ったのだが、疑問が生じた。
「花菖蒲(ハナショウブ)と燕子花(カキツバタ)は、同じなの?」
少し調べたところ、「ハナショウブ」と「カキツバタ」
それに加えて「しょうぶ(菖蒲)」と「あやめ(菖蒲、文目、綾目)」も似てるようだ。
それに「漢字」や「読みがな」も入り混じってる。
「菖蒲」=しょうぶ、あやめ
「カキツバタ」=燕子花、杜若
▶<【難読漢字】「燕子花」の読み方とは? 意味や由来、花言葉も解説 >
< 漢字表記の「杜若」は、本来はヤブミョウガという別種の漢名(「とじゃく」と読む)であったが、
カキツバタと混同されたもの >
「なんじゃコレ、う~ム…、これらはどう違うのか? 「堀切菖蒲園」に行けば分かるかも」
そう思った。
下町は…だった
「JR日暮里駅」から京成本線で「堀切菖蒲園駅」。
このあたりに来たのは初めて。
駅前に立つと東京都とは思えない「下町感」が漂う。
「下町」といえば、「古い町並みが残り、どこか人情味が溢れる雰囲気」なんて言われる。
でも、駅に降り立って感じたものは違った。
「アレ?、ここが東京の下町か~」
首をかしげながら、私がそう言うと奥さんが応えた。
「雑なんだよ…」
「?…」一瞬、意味が分からなかった。
駅前から少し歩いて感じた。
「雑か…、そうだよな~、たしかに雑だよな…」
(下記の動画を見てもらえば感じられるでしょう)
駅からは続々と観客が向かってる。
歩いて十分ほどで「葛飾 堀切 菖蒲まつり」入り口に着いた。
平日だけあり、ジジババ率 100%、年金生活者が溢れてる。
久しぶりに中国語の群れもいた。
動画で見てください
だいたいのことは動画のテロップにかきました。
ぜひ、それをご覧ください。
分かったこと
❶ 見分け方
❷生育地の違い
「花菖蒲」は、開花時期には雰囲気を出すために水を張るけれど普段は湿地・乾燥地で育てるんだって。それから「ショウブ」の花は「ガマの穂」のよう。花菖蒲とは全く違う植物だってさ。
・・▶<【しょうぶ】「菖蒲」は誰にも絶対に読めない>
❸ 株分けが必要
花菖蒲は、植えっぱなしだと生育が停滞してくる。
3年ごとに株分けついでに植え替える。
ともあれ、いろいろ複雑でしかもけっこう手間がかかる花です…ナ。
入園料「無料」だったけど、
この満足度なら千円払っても惜しくないナ。
「横須賀菖蒲園」を見てみた
その後、TVで「横須賀菖蒲園」の紹介をやっていた。
「横須賀菖蒲園」は412品種、14万株のハナショウブが3.8ヘクタールで、広大な菖蒲園だ。
収録が少し前のようで、まだ咲いてない株も相当あった。
そこで、私が堀切へ行った日の開花情報をネットで見た。
「ん~、畑みたいだな… (下写真 4点)」
「堀切菖蒲園」は、200種、6千株だから、堀切の方がスケールはずいぶん小さい。
でも、ほとんどの株が、見事すぎるほど満開だった(下写真)。
あらためて思った。
「堀切菖蒲園は、素晴らしい菖蒲園 だった … 」
おわり