とにかく暑い!
今年7月は各地で40℃を超える灼熱の日々だ。
子どもの頃は、最高気温が36℃を超えるのは真夏の数日だけだったのに…。まったく近頃の気温はどうなってるやら。窓を開ければ熱風が吹き込み、昼間はとても外出する気にならない。すぐ向かいのセブンで買い物、それでも帰りがけには頭がクラクラした。
19日以降、どうにも咳が止まらなかった。
しかし熱は27℃を超えることはないから「いつもの…喉の弱さ」かなって思っていた。。
だが、検査したらコロナだった。
この10日間パソコンに触る気すら起きずに横になることが多かった。食事は、風味が薄れて塩味ばかり強く感じられる。多くを食べたいと思わないから、この間に体重が4Kg減った。
22日に、クリニックで5日分の薬をもらい、その後29日にさらに10日分の薬をもらった。
おかげで強い咳き込みの回数がやっと減ってきた。
療養記録をメモする気力が、やっと湧いてきた。
この時期だからいつもの咳かな?
2週間前の18日夕方から喉が軽く痛み、しだいに痛みが強まり咳込むようになった。
私は、鼻や喉が体質的に弱かった。だから夏~秋にかけて鼻水とか咳症状が出る。
「ま~いつもの咳かな?」って軽く考えていた。
ところが、そのうちに奥さんも「熱が出た」って、寝込んでしまった。
「こ…これは、いつもの夏風邪的な症状じゃなさそうだ?」
コロナの疑い?
「コロナかも知れん、調べてもらってくる」
いつもお世話になっているのは近くの「KT耳鼻咽喉科」だった。
その予約アプリをみると「37.5以上の場合は<発熱外来>、それ以外は通常診察へ」ってあるから電話した。
「あの~、熱は37℃超えることはほとんど無いけど<抗原検査>してもらいたんだけど…」
「熱が無ければいつ来ても良いですよ~」
「KT耳鼻咽喉科」までは1kmも無い。自転車で5分ほどなのだが、外気温が異様に高いから行くだけでもけっこうしんどかった。
検査した
WEB予約のおかげで診察までの待ち時間は、わずか10分ほど。
強い喉の痛み、痰が絡み咳き込む、熱は37℃以下って内容を問診で伝えた。
「コロナ検査しましょう、暑いけど15分ぐらいで結果出るから外で待ってて…」
<外待合>
外にある丸椅子に一人座って15分ほど待った。椅子席はとにかく暑かったが我慢した。
検査結果を伝えに、医師が出て来た。
「コロナ陽性ですね、薬を出しときます。5日後までは移しやすいので行動に注意を」
「ああ~やっぱりコロナだったのかっ… クッソ~」
予想はしてたものの悲しかった。
陽性だったから、もう室内には入れてくれない。事務員が診療請求書と皿を持って受領しに来た。薬は隣にある薬局で受け取った。
診療費用は?
診療費が1,510円、薬代(3種類:5日分)410円だった。
「?? なんでこんな安いんだ~」
この5月以降、新型コロナは公費支援終了し通常医療対応になった。だから<抗原検査>費用だけでもけっこう掛かるのでは?って予想してたから拍子抜けした。
検査して、薬をもらってから分かった。
2割負担の私は、今回の抗原検査はたぶん千円ぐらい。そしてコロナだからと言っても、他に費用はかからなかった。
コロナの治療方法は<対症療法>だ。「発熱・喉の痛み・せき・痰…」などが基本症状だから<ふつう風邪>と一緒だ。だから通常の「お薬を出しておきますね、お大事に~」って対応だった。
「対症療法」は 「病気によって起きている,痛み,発熱,せきなどの症状を和らげたりなくしたりする治療法です。一時的に病気を和らげるものですので,病気そのものや,その原因を治す『原因療法』とは違います」(国立国語研究所)
<ふつう風邪>をひいて医者にかかったばあい、熱を下げたり咳止め薬など、症状を和らげる処方をしてくれる。これが「対症療法」なのだが、コロナだと判定されたとしても医師の対応は、ふつう風邪の処方と一緒。
初の国産コロナ飲み薬「ゾコーバ」など、2万3万する経口薬は、呼吸不全、肺炎などに至った「重症」者に使用するもの。「軽症」ならば<ふつう風邪>の「対症療法」だけだ。
そもそも新型コロナウイルス感染症の「軽症」とはどのような状態を指すのでしょうか。もしかすると、みなさんが思っている軽症と医療関係者が重症度分類で使っている軽症とは認識のずれがあるかもしれません。厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」では、医療の世界では新型コロナの死因で呼吸不全が多いので呼吸器症状と酸素飽和度だけで分類されています。簡単にいうと、コロナの軽症は、肺炎の所見がなく酸素がそれなりに満たされていればすべて「軽症」です。
例えば、39度の発熱があってふらふらする。のどの痛みがあって、飲み込むのもつらい。咳と鼻水が辛くて夜も眠れないといった自覚症状の強さは関係せず一律「軽症」となるので注意が必要ですね。
疑いが生じたら市販のキットで検査すれば良いともある
Q:市販の検査キットで陽性だったらどうしたらいいですか?
検査キットで陽性だったら、必ず医療機関を受診しなければならないのか?。 症状が軽く、医療機関を受診するほどではなく薬の処方も必要ないと感じる場合は、医療機関の受診は必要ありませんので、市販の解熱鎮痛薬等を服用するなどして、ご自宅で療養していただいて構いません。
危うく救急車
「ナシ買ってきてね」寝込んでる奥さんが言っていたので八百屋へ寄った。
「やっちゃば」なる八百屋なのだが、界隈で一番お安いから、いつもじ~さんば~さんが群がっている。
店の内外がシャッターで区切られてるだけだから冷房なんか効いてない。カゴに品物を詰めながらお客さんが間口から奥に向かって、そして奥から手前までU字型にズラリと並んでる。今日も狭い通路に10人以上のジジババがびっしり並んで会計を待っていた。
行列はなかなか前に進まない。無風だから店の奥に行くにしたがって空気がネットリして室温が上がっていた。次第に汗が出てきて、頭部が軽くなるような・貧血ぎみのようないやな感じになってきた。でも、もう少し…だからって我慢して並んでた。
「大丈夫!」 突然、頭の上から声が聞こえた。
肩を揺さぶられてフト気が着いた(倒れちゃったのか…)。
私は店の一番奥の通路でへたり込んでしまってた。
「お名前は?」「あ…〇〇です」
「お年は?」「あ…71です」
「救急車呼ぼうかっ」「あ…いや、大丈夫です」
私のすぐ後ろにいた50代のおっさんが呼びかけてきた。まるで救急隊員のようだった。
あたりのジジババが注目する中を、クラクラする頭を振りながら立ち上がった。
なんとか立って、並んでいられそうだった。
それから会計まで4分。やっとナシと桃とトマトが買えた。
携帯を手にした、さっきのおっさんが寄ってきて言った。
「救急車、ぜんぜん繋がらなかった。大丈夫?あそこの日陰で少し休んだら…」
ほんとに救急車を呼んでいてくれたらしい。
「ありがとうございます、大丈夫です。」
それまで3日間、横になってることが多かったし、外気温35℃近い中を自転車でうろついて、熱い店内行列に加わるなんて、所詮無理があったわけだ。
近くのスーパーの冷気で体を冷やしながらつくづく思った。
「やっぱ 歳なんだな~」
タクシーGO
夕方、こんどは奥さんの検査へ行った。5時近くなっても外気温が下がらない。クリニックまでは1kmも無いのだがその暑さの中を歩いて向かうわけには行かない。少し前に娘が来たときに「タクシーGO」を使ってたことを思い出した。「ダメだよ、まだ呼んじゃ。すぐ来ちゃうから」そんなこと行っていたな。
このアプリの場合、タクシー代は携帯電話料金といっしょに引き落とされる。クレカを使う必要がないから安心だ。アプリをダウンロードして登録した。
マンション入り口にピンを立てて申し込む。「2~3分で向かいます」あっという間に来た。帰りも直ぐ側を指示したら、その場所にすぐに来た。迎車料金は500円ほどかかるようだが、これはホントに助かった。
奥さんの結果もコロナだった。でも私よりも早めに回復した。私は時折りまだ
長~い半月だった
昨日から8月。猛烈な暑さもやっと峠を超えたようだ。
朝6時、マンションの出口に立つとそよぐ風が心地よかった。気温が上がり始める早朝、病み上がりの二人であたりを散歩した。
のんびりとだが1時間も歩いていると疲労が溜まり頭がボーっとし始める。このところ横になってる日々がつづいてたから、気力・体力が相当低下しちまってることを実感した。
病気になり、あらためて<健康な日々>のありがたさに思い至った。
併せて、周囲に迷惑をかけないように自重して生きていかなきゃいかんって思った。
おわり