丸善は楽しい
丸善丸の内店は20年前開業の巨大書店。スタッフはカフェも含めて250人もいるそうだ。普通じゃ置いてないような書籍がわんさかある。さらに高級文具も並んでるから楽しい。2年前に初めて来たときも感激して「よ~し、たまには来て一日潰そう。」って思ったが、何のこと無いそれ以後一度も来ていなかった。ランチは丸善5Fの「えん」で和食を食べた。味はふつ~。
久しぶりのビール
キッテ1F入口脇の「Beer & Spice 」は、いつも混んでてなかなか入れなかったビアレストラン。今回は2時過ぎごろだから空いていた。7月半ばにコロナに罹ったあたりから、私はアルコールを飲んで無いから久しぶりだった。とりわけ生ビールを飲んだのは何年ぶりか…。
駅地下の物産展
東京駅地下街をぶらついていると山梨県物産展があった。一升瓶に入ったワインがあったから、なんでこんなもの売ってるのか聞いてみた。「こんな重いもの、ここで買って持ってく人いるの?」って聞くと、「まだ一人もいません。」だった。でも地元ではけっこう飲まれてるらしい。
えっ、サンプル?
その脇を見ると、なんと「食品サンプルづくりワークショップ」をやってるじゃないか。マスクしてるから年齢がわからないが、声が若いからきっとオネ~さんだろう。一人で店開きしていた。
誰にも言ったことは無いが、私は以前から食品サンプルを作ってみたいと思っていたのです。
「どうですか、やってみませんか~」
声かけられたから聞いてみた。
「あのサ~、参加費や材料費はかかるの?」
「無料で~す。」
「え~、そうなの!じゃやらせてよっ。」
メニューは「桃入りピーチパフェ」&「ミニパフェキーホルダー」
憧れのサンプルづくりに挑戦だ!
私は「桃入り」の大きなサイズ。奥さんは「ミニ」を選んだ。
手順説明無しに、いきなり実習が始まった。
空のプラカップを渡されてその底に、オネ~サンがでっかいチューブから<白い生クリーム>をちょびっと押し出してくれた。
次に紙コップを渡され、その中にオネ~サンが<黄色の固めジェル状液>を流し込んだ。
「これをスプーンでよ~くかき混ぜてくださいね。」
練ることで、ザラつき感を出すのだそうな。2分間ほど混ぜたが結構固かった。
オネ~サンが「出来ましたね、そのぐらいで良いですよ~。」と言った後でプラカップに移してくれた。次に、オネ~サンがその黄色ジェルの上に、先ほどと同じ<白生クりーム>を少しとぐろを巻くように捻り出した。
「じゃ~、桃を置いてくださいね。」
私は<樹脂製のカット桃>を取って、クリームの上に差し込んだ。
「じや~、葉っぱとカードを置きましょう。」
オネ~サンが葉っぱとカードを配置してくれた。
「じゃ~、トッピングをかけてくださいね~。」
私は、小さな丸い粒の<スプリンクル>をパラパラと振りかけた。
「これで完成で~す。」とオネ~サン。
作業を振り返ってみた。
私の行動は<黄色ジェル液>を2分間かき混ぜ、<カット桃>を置いて<小粒パラパラ>しただけだった。それ以外はオネ~サンがやってくれた。だから8割以上はオネ~サンがやったのだから、「なんだよ~、自分がやった部分はチョットしか無いジャン…。」
一瞬そう思った。でも、手元にある「桃入りピーチパフェ」を見つめていたら嬉しさがこみ上げてきた。一連の工程を端から見れば、子供だましのようなのだが、スゴク嬉しく感じたのは不思議だった。
「嬉しいっ、ありがと~」そう言うと
「良かったです。」オネ~サンの目が笑ってた。
奥さんの「ミニパフェキーホルダー」づくりは、トッピングを振りかけるだけだからもっと簡単。
「これは、孫にあげるの…。」と大事そうに持ち帰った。
材料を聞いてみた
「この<白生クりーム>は、材料は何なの?」
「目地を埋める材料の白色のシリコンです。ホームセンターで売ってるのと同じですよ。」
「へー、色が付いてるのは?」
「透明シリコンにタミヤカラーを混ぜて作ってます。模型屋さんで売ってますね。」
「へー、桃は?」
「桃みたいなものは樹脂で作ってます。」
食品サンプルといえば、食堂の店先にあるメニュー見本をイメージする。パラフィンを温めてカタチ作ったり、水面に流し込んで天ぷらを作ったりするものだと思ってた。だから今回、あまりに身近な材料を使ってるので拍子抜けした。
ともあれ、偶然立寄った山梨物産展ではじめての食品サンプルづくりを体験したのだった。
調べてみた
今回のオネ~サンは姫嶋さんというそうな。山梨県を中心に講座やワークショップを開催。彼女は食品サンプルを作り始めて5年目。2018年に日本食品サンプルアート協会認定講師を取得同年よりリバーシティカルチャーセンターにて講座開始展示会や催し物の「集客目的」で呼ばれてワークショップが多いそうだ。下図がもらった名刺。
https://fakefoodcafe.com/
いまやイロイロなジャンルがあるもので、「スイーツデコ」 「フェイクスイーツ」なんて分野もあるという(樹脂粘土を使用して作るミニチュアのクレイクラフト)。
そんな業界の中でもTOPは「サンプルビレッジ・いわさき | 食品サンプルの岩崎模型製造株式会社」のようだ。【 公式HP 】http://www.iwasakimokei.com/
食品サンプル製作コンクール<おいしさのアート展>はすご~く見ごたえがある。
https://www.replicafoods-competition.com/exhibition_osaka.php
帰宅後、LINEで娘に写真を送ったら返事があった。
「1時間ぐらいかかったの?」
「10分」
「早っ」だった。
動画もいろいろありました
おわり