横浜市民は70才になると「敬老パス」を貰うことができる。
敬老パスは「70歳以上の外出を促す」目的で行政が発行し、横浜市営地下鉄、横浜市営バス、金沢シーサイドライン、民営バスが乗り降り自由になるフリーパス。
こうした高齢者優遇パスを発行している自治体は、それほど多く無い。全国に1,700以上あるうちの約180だという。政令指定都市20のうちでは15ほどとされている。
バスに乗るたびに思うのだが、昼間の時間帯は乗客の半数以上が高齢者。そのほとんどが敬老パス利用者という印象だから、たしかに「70歳以上の外出を促す」効果は実際に出ていると思われる。
私は、パスを2年間貰った。
しかし今年は貰うのを止めた。その話しです。
私のバス利用状況は?
私は昨年9月までは敬老パスを持っていたが、今年は申請しなかった。
だから10月からバスに乗る際には「敬老パス」ではなくPASMOを使う。
PASMO(交通系カード)を使うと、携帯アプリで使用履歴を確認できる。
昨日、横浜駅からの帰りにバスに乗ったわけだが、
以下のように220円を支払ったことが記録されている。
ここにはチャージや電車乗車を含めた、すべての使用履歴が表示される。
そのデータの中から、Title欄の「バス」だけを抜き出してみた(10月以降)。
10月は北海道旅行、12/10には熱海へ行った。
それ以外が敬老パス有効の「横浜市営バス」なのだが、今日を含めて、3ケ月間に3回しか乗っていなかった。
2年間使った結果…
2年前に初めて敬老パスをもらった時、私はすごく嬉しかった。
「さあ、これで乗りまくるゾ~」
ところが、実際にパスを使う機会はあまり無かった。
白内障手術・術後検査の際は結構な頻度で利用した。だが、それ以外あまり活用しなかった。
近場移動には電動アシスト自転車を使う方がタイパが良い。
横浜駅へは、月に2度ほど行くのだが奥さんと一緒のときには京急を使う。それ以外、一人で移動するときにバスを使って行かなくちゃならん場所などは、ほとんど無かった。
2年間の感想
「敬老バスって、あんまり使わんもんだな。」
計算した
横浜市の敬老パスの場合は個人の所得状況により利用者負担額が異なるが、私の場合は1年間 8000円(利用期間は10/01~9/30)。8000÷220=36.4だから、一年間に37回乗ると元がとれることになる。
しかし、歩けば20数分で横浜駅まで行けちゃうし、徒歩で京急線の駅まで5分、相鉄線駅までも10分。私は超便利な所に住んでいるから、バスを使うこと自体ほとんど無い。
ということで、私は3年目の「敬老パス」を申請(更新)しなかったんです。
今後はどうなる?
<以下のような記事があった(朝日新聞デジタル2024年12月12日)>
・ 敬老パスは70歳以上の市民が利用できる。
・1974年の制度開始当初は無料だったが、利用者負担制が導入され、現在は所得などに応じて無料~2万500円(年額)となっている。
・横浜市の山中竹春市長は、市長選の際に「敬老パス自己負担ゼロ(75歳以上)」、中学3年生までの小児医療費、出産費用をそれぞれ無料化する「3つのゼロ」と中学校給食の全員実施を主な公約に掲げた。
・敬老パスは今年9月時点で対象となる約80万人のうち約41万人(約51%)が交付を受けており、自己負担ゼロには年数十億円の財源が必要との試算も出ていた。
・今回、市がまとめた案では、日常の買い物や通院などに使う乗り合いタクシーやコミュニティーバスといった地域交通への支援を拡充し、敬老パスを提示すれば半額程度で乗車できるようにする。
・75歳以上の運転免許返納した人は3年間無料交付>
市は来年の3月に敬老パスに関連する条例を改正し、免許返納者への無償交付は10月を予定している。
資料
・横浜市の負担は10億円
・東京都のシルバーパス負担は19億円(利用者負担:年間2万510円)
おわり