3/25に「高齢者講習」に行った。
電話で2月上旬に講習申込みした際に、最短がこの45日後の日程だった。
ネットによると、神奈川県の申込み混雑状況は40日以上の待ちとのこと。しかし県警のネットではどこの会場も十分「空きアリ」。このあたりの違いはどうなってるのか分からない。
最近の私は、坐骨神経痛らしく、腰から下肢に痛みやしびれがある。だから「高齢者講習」を延期して様子見ようかとも考えた。だが講習日が、また一ケ月以上待ちってこともあるから、なんとかこの予定で乗り切ってしまいたいと無理を押して出かけたのだった。
講習費用、なぜ高いの?
私が受けたのは「KANTOOモータースクール横浜西口校」の「運転免許取得者教育」で、「高齢者講習」じゃなかった。
これは、チョッと分かりにくいのだけど「高齢者講習」は、「県警察運転免許センター又は県内自動車教習所等」で受講することになっている。だが、自動車教習所で受講するものは「運転免許取得者教育」と呼び、この講習を受講した者は、「高齢者講習が免除」されるってことだ。
講習費用は免許センターは6600円の定額。教習所は機関ごとに異なり、私のところは8,000円と若干高い。でも免許センターは遠いから近場の教習所を選んだ訳なんだ。
「KANTOモータースクール横浜西口校」
横浜駅から徒歩15分ほど、市内を見下ろす高台にある。
私の自宅からは自転車で15分ほどだから自転車で行った。けっこうな急坂だけど電動アシストの威力は絶大だからゼンゼン平気だった。
既定の講習内容
講習の内容は「座学」「運転適性検査」「実車指導」で、所要時間は2時間となっていた。
私は、坐骨神経痛でイスに座ると下肢がビリビリ痺れるから、座学30分、実車指導60分は、
とても耐えられなくて「途中リタイヤするカモ」ってすごく心配だった。
実際の、講習スケジュール
集合時間10:20、講習開始10:40だった。
10分前に着きゃ良いだろうとゆっくり坂を上り、受付に着いたのが10:12分。
「皆さん揃いましたので、少し早いですが開始します~。」
20分早めて10:20に開始した。
参加者は8名。どうやら私以外の7名の方は送迎バスで早々と来ていたようだ。のんびり自転車でやってきた者は私しかいなかった。
最初は、集金・免許証確認などの実務作業、そしてスケジュール紹介があった。
❶実車指導およびビデオ視聴
❷視覚検査
実質的な内容はこれだけだった。
❶実車指導および座学(ビデオ視聴)
「実車指導と座学(ビデオ視聴)」はセットだった。具体的に言うと、8名を4名ずつA・Bの2班に分ける。はじめにA班4名が2台の教習者に乗る。その間はB班4名は、教室でビデオ視聴してる。
「実車指導」では、一人が「運転指導」受けてるときに、もう一人は後部座席で「見学」。一班の所要時間は30分。だから一人が運転指導受けるのは「長くて15分」だった。
私が運転指導を受けてた時間は13分ほど。その間は脚の痛みはスッカリ忘れちゃっていた。後から思えば後部席で「見学」していた15分ほども、痛みは忘れていたようだった。
そういえば痛みは「脳で感じる」もの。だから他に集中するものがあれば脚の痛みを忘れてたのかも知れないな。
教室の様子
B班が運転指導受けている間に、「A班はビデオを見ていてね」ってのが「座学(30分)」だった。
教室でビデオ視聴する際には指導教官もいない。だから私は席から立ってウロついていて、ほとんど席に座っていなかった。もちろんビデオなんか見てなかった。
<「座学30分」「実車指導60分」合計90分は、座りっぱなしによる、脚ビリビリ痺れ地獄!>を覚悟していたのだが、イスに座っていたのは合計しても15分程だけだった(実車指導の時は痺れを忘れてたから)。
「運転適性検査」は、視力検査だった
「運転適性検査」とは何か?、事前に調べておいた。
<自動車教習所では、視力などの適性検査の他、「警察庁方式運転適性検査K型」「OD式安全性テスト」といったペーパーテスト形式の運転適性検査も実施されています。>
<警察庁方式運転適性検査K型は、運転適性検査の中でも最も一般的なものです。警察庁によると、「動作の正確さ」「動作の速さ」「精神的活動性」「衝動抑止性」「情緒安定性」など、事故傾向との関連が深い5要素を検査するものとされています。>
しかし何のことは無い、今回の内容はほとんど視力検査の一種だった。
「静止視力」は「C」の空き方向を示す、通常の視覚検査。
「動体視覚」は、近づいてくる「C」の空き方向を示す。
「夜間視力」は、左右が明るい中に挟まれた「C」の空き方向を示す。
「運転適性検査」とは名ばかり、3種類の検査はじつは視力検査だった。
私の視力結果はとても良かった
いずれの検査も私の結果はとても良かった。
でも、逆に言えば、平均的な高齢者の視力がいかに低いのかと思わされた。
私の左目は白内障が少しずつ進行ぎみ。手術した右目も視力が1.2から徐々に悪くなっている。
だから「もう歳だな」って思っていたのだが、他の老人は、もっとはるかに見えなくなっているようなのだ。この平均結果には驚いた。
「実車指導」の内容は…
私は、ヘタクソ運転を自認している。
しかも、私が自家用車を売ったのが17年前、以後は旅行する際にたまにレンタカーを借りるだけ、最後に乗ったのは、奄美大島でレンタルした3年前のことだった。
だから指導員が横に座って行う下記のような内容の「実車指導」は「やだな」って思っていた。
でも、10:30の講習スタートしてすぐの「実車指導の内容」説明で安心した。
「皆さんが一番気にしているだろう実車指導の内容について、はじめにお話しておきますネ。片側一車線のコースを周るだけです。車線を間違えることもありませんし、細い道も通りません。もちろんクランクやS字カーブも通りません。バックして駐車するのもありません。ご安心ください。」
「ただし、「運転評価票(下表)」というものがありまして、右側に1回目・2回目と、評価を記入する欄があります。これは一定の違反歴がある方の「運転技能検査」に使う用紙で、100点満点からの減点方式で記入するもので70点以上でないと免許更新できないものです。
今回、皆さんは「合否判定」は必要ないのですが、同じ用紙を使って、参考までに注意すべきところにチェックだけ入れさせてもらおうと思います。」
私はどの項目にもチェックを入れられなかった。
しかも「良好」だって!
そりゃそうだ、コースの外周と中央の直線を通って、「次を右に」「〇番標識を左に」って指示にしたがって行ったり来たりしてるだけ。<指導員からアドバイス>なんて一言もなかった。
これが「終了証明書」
これが最後の免許更新です
コレを持って、誕生日前後の免許更新時に警察署へ行けば、晴れて免許更新が許可される。
高齢者講習受講者は、講習手数料が必要無いようだ。ということは、事故現場ばっかり見させられるビデオなんかも見なくて済むようだ。なお、72才以上の高齢者の免許証の有効期間は、優良運転者でも3年になる。
私は今年72才だから有効期間は3年で、次回の更新は75才の誕生日。
でも、その時には「免許自主返納」しようと思ってる。
返納の際には3年間無料の敬老パスをもらうのです。
ところでこれは、何だったのか?
帰りがけに思った。
「高齢者講習というもの、これはいったい何なのか?」
<高齢者講習とは>
<加齢に伴い低下する運転能力を自覚し、安全運転に必要な知識や技能を再確認するための講習です。講習を通して、安全運転の意識を高め、事故を未然に防ぐことを目的としています。>
「実車指導」では、指示されたコースを周っていただけで注意もアドバイスも無かった。だから技能向上につながるものではなかった。「座学」も「ビデオ見ておいてね」だけで質疑応答も無かったし、「運転適性検査」もただの視力検査だった。
「う~ん、私には何の役にも立たなかった…ナ」
最初はそうおもったけれども、その後ネットの以下のコメントを見て考え直した。
自分を基準にして「役に立たなかった」なんて考えてはいけない。
「講習」の意味は<技能向上や資格取得が目的>ってのが一般的だけれど、<資格取得条件として受講を義務付けられる>もある。
この講習の目的は、車社会の安全を維持するために「高齢者の能力低下の自己確認」として理解すべきだろう。
視力結果が示しているように、今の私の身体・認知状況は、まだましな方だろう。
今後いっそうの高齢化が進めば、もっと劣化した方々が運転する凶器となった車が道路を走りまわっているかも知れない。
そう思うと、今の「高齢者講習」は甘あまだから、まったく意味が無い。
高齢者の運転免許には強力な制限を設ける必要がでてくるだろう。
むしろ<70才で免許停止>、その後は必要な人だけが<高齢者免許を再取得>するような厳格化が求められるのだろう。
もう私には関係ないから、なんでも言えちゃうわけだけど…サ。
おわり