先日、ヒヤシンスの花が咲いた。
まるで小さなラッパのような花が茎に連なるように咲いて、甘く爽やかな香りがリビングいっぱいに漂った。ヒヤシンスの和名は「風信子」や「飛信子」。香りが風に運ばれてくることから名付けられたという。
札幌にいた頃には花屋の店先でヒヤシンスを見た記憶がなかった。9月下旬に近くの「イングリッシュガーデン」へ遊びに行った際のことだった。売店で球根と水耕栽培用のベースを見て「あッ、ヒヤシンスって花もあったんだ…」そういえば、奥さんが「ヒヤシンスの水栽培がウンヌン…」言ってたなって思った。
後日そんな話をしたら奥さんがイングリッシュガーデンへ行きたいと言い出した。そこで散歩がてら出かけた。
イングリッシュガーデン
「おや~、このイングリッシュガーデンってのは何なんだ~? どうせ半端なお庭を見せてるだけだろっ」転居したてのころ周辺地図を見ていてそう思った。ところがぎっちょん行ってみて驚いた。すごく広くてしっかり手入れしてある。半端どころか素敵な庭園だった。
「横浜イングリッシュガーデン」は、5月には1800品種2000本のバラが咲き乱れ「英国の秘密の花園のよう」とも言われる。2018には世界バラ会議おいて日本から唯一「優秀庭園賞」を受賞した。
tvk(テレビ神奈川)主催の展示戸数100棟の日本最大規模の展示場住宅展示場「tvkハウジングプラザ横浜」に隣接し、相鉄線平沼橋駅より徒歩10分。横浜駅からは無料送迎のシャトルバスがある。
前回行った際にはハロウィンの飾りとともに秋バラがきれいだった。季節ごとにまた行きたいと思った(下写真)。
3色鉢を買った
1月末に、イングリッシュガーデンへヒヤシンスの球根を買いに行った。屋外の展示販売スペースには球根の3個植え鉢がいっぱい並んでいたのだが「球根」だけの販売は無かった。球根が売られるのは6~7月以後で冬は売ってないとのことだった。「そうか、植物だから時期があるんだな…そりゃそうだよな 」そう納得して紫・白・ピンクの3色が植込まれた3玉鉢を一つと、今後に球根を買った時のために水栽培用のベースを買った。
あまりの成長スピードに驚いた。
ヒヤシンスの鉢をリビングに置いておいたらグングン成長した。購入した時には花芽が少し膨らんだ程度だった。短かった花茎は葉っぱと共に毎日2センチ程伸び、なんと一週間で3色とも満開になってしまった。
左写真は、1~2月に販売している鉢植えヒヤシンスの一般的イメージ。
右写真は私が咲かせたものだが一週間でこんなに成長した。でも予想していた咲きっぷりと違う。一つ一つの花弁は綺麗だけど全体としてはバラツキがあってあんまり綺麗じゃない。
私がイメージしてたヒヤシンスは下写真のようだった。私のやつは花の数が少ないし俵のようなコンモリ感が無い!ゼンゼン違ってるじゃないか…ヨ。
あらためてヒヤシンスについて調べた
「花の付き方がおかしいな~?」なによりも「こんなに慌ただしく成長するものなのか…?」
鉢に挿してあった説明ラベルをよく見たら「10℃程度で育てろ」って書いてある。自宅リビングの室温は19~24℃だ。「アチャ…、これは屋外で育てるものだったのか。そういえば屋外の販売スペースで売ってたよな。」涼しいところで育てることは基本中の基本だった。それすら知らずにヒヤシンスを育てるなんて大馬鹿モンだった。
ぬくぬくした23℃のリビングに置いといたせいで大急ぎで育った。それでハチャメチャな咲き方になってしまったんだろう。低温でゆっくりジックリ育てたら、もう少しマシな子になったろうにゴメンね。
調べてみたところ、その他にもいろいろ驚くような生態があった。一番驚いたのは「永続型球根」ってことだった。花が咲き終わったら、ヒヤシンスの球根からは栄養が吸い取られ一年限りのものだと、私は思っていた。しかし、そうじゃなくって、翌年以後も同じ球根が毎年花を咲かせるそうだ。そして脇から子どもの玉ができる。できていなかったら傷つけとくと小さな球根が生まれるんだって。
「ヒヤシンス」を育てて疑問を持ち調べたみたら驚くような生態があった。
いろいろ不思議なことがあるものだ。そして何をやるのも、むつかしいものだ。
「来年の目標!」
今年育てた球根から来年も花を咲かせること。
そして今年より綺麗な状態でさかせること。
おわり
< ヒヤシンスMEMO >
○「土に植える方法」と「水栽培(水と液体肥料だけ)」の2通りある
○気温が高いと花がすぐ開く。出来るだけ寒いところで管理するのが長く楽しむコツ。
○冬の寒さに耐えて春に花を咲かせるメカニズムをもっている。12月くらいまでは外で管理し、十分寒さを当ててから室内に取り込むとよい。
○「永続型球根」といってずっと花を咲かせてくれる植物。花は咲き終えたら摘み取る。残った茎や葉っぱは球根に栄養を送る役割がありますので黄色くなって枯れるまではそのままにしておく。枯れたら根元付近で茎を切ります。茎を切ったタイミングで土から球根を掘り出し、汚れを手で落とし、秋まで風通しのよい場所で保管しておく
○株分け=分球という方法で球根へ新しい球根がくっついて数が増えていく。秋頃新しい球根を元の球根から切り取り、別々に植えて育てる。掘り上げた球根に新しい球根がくっついていない場合は、球根の根が出ている部分に、ナイフで十字に深い切り込みを入れる。そのまま秋まで乾燥させて保存すると、切れ込みから小さな球根が生まれる。
< 水栽培での楽しみ方 >
(1)「水栽培用」として販売されている球根を使う
(2)気温の低くなった10月下旬から11月頃に始める
(3)根が出るまで涼しくて暗い場所に置く。
(4)ヒヤシンスはしっかりと 寒さに当たらないと花芽がつかないので、室内で育てる場合でも1月中旬頃までは屋外など寒いところに置き、その後室内に入れるようにする
(5)根が伸びてきたら徐々に水の量を減らす。根の先が少し水につかる位が目安