近くの神社へ初詣に行く際のこと、
孫の手を引いた娘が言った。
「キョウカイあるかな~」
「ン?…このあたり、神社とお寺はあるけど教会は無いなア。」
「違うよ、地面にあるキョウカイだよ。」
そう言って道端を指さした。
「エ?、アぁ…そのキョウカイか。」
土地と土地との境界を表示するための目印「境界標識」杭のことだった。
あらためて意識してみると、「境界杭」には石や金属、プラスチックやコンクリートなど、いろんな種類がある。一目で分かるものもあれば「これも…か?」と分かりにくいものもある。
そんな「境界杭=キョーカイ」を探しながら子供を散歩させているのだそうな。
「あったよ~」、「アレ~これもそうかな~」って、あちらこちら標識の数を数えつつの散歩だから、数分で歩ける距離でもその3倍くらいかかってしまうそうな。
箱根駅伝を見終えてから「平沼橋駅」脇の跨線橋へ電車を見に行った。
ここからは6本の線路が見渡せる。相鉄線・横須賀線・湘南新宿ライン・東海道線が通っているから、いろんなタイプの列車が見られる。2本・3本の列車が同時に走ったり、横浜方面から来たり戸塚側から来たりと、ひっきりなしに通過するから幼児でなくともスゴく楽しい。
戻りの道すがら、またキョウカイを探しながら散歩した。まるで犬があちらこちらにマーキングしてるような動きだ。けっきょく一時間の長~い散歩だった。
これが我が家の正月ってわけだ。