藝大生の、近頃の卒業制作はどんなんかナ…?
「藝大卒展」へ初めて行ってみた。
スケールがでかくて、見終えるのに6時間かかった。
とっても面白かった
藝大の卒展は?
そういえば「五美大卒制展」ってのがあった…な。
幾年か前、出張の際に見たことがある。
会場は国立新美術館だったかな、けっこう楽しめたように記憶している。
その「合同卒業・修了制作展」には、東京藝大が含まれていなかった。
だから藝大の卒展はどうなっているのかを調べてみた。
「第70回 東京藝術大学卒業・修了作品展」
日程:2022年1/28日(金) -2月/2日(水)
会場:学部=東京都美術館
大学院:大学構内
今年は、ぜひ行ってみようと思った。
初日を予約した
会期は6日間。
ネット予約システムを通じて一週間前から予約可だった。
7日前の1/21日にネットを開くと、なんと29~31の3日間はグレー塗り。
どうやら土日は関係者だけの受け入れで、一般客は予約不可だった。
しかも、「学部の卒制展」は都美術館、「修了制作展」は藝大構内での展示…ということで、別々のWEB予約が必要だった。
私は初日の28日に、10:30:東京都美術館、13:30:大学構内を予約して出かけた。
にぎやかだった
都美術館では、真冬・真夏の時期にはほとんど「書」の利用でいっぱいだ。一年を通したスケジュール表を見ても「書」の公募展は驚くほど多い。1月の最終週は「藝大の卒展」以外は「書」ばっかりだ。
面白かった
朝の10:30に都美術館に着いた。
早朝だからガラスキだろうと思っていたのだが、若い人でけっこうにぎわっている。ほかの公募展ではジジババばかりだったから、とっても新鮮な気がした。
私の、事前予想では「都美術館:2時間」・「芸大学内:1時間」だった。
時間が余ったら書道展でも観るかって思っていたが、杞憂だった。
予想以上のスケールで予想の倍、合計6時間もかかってしまった。
結果は…といえば、
「とっても、面白かった!」です。
全体的には「国際展」のように現代的だった。
でも「日本画」だけ普通!
まずは、その「フツ~の日本画」からご紹介します。
面白くなかった
日本画の技術習得には時間がかかるのだろう。
技術的にはふつ~。
そして、オーソドックな表現ばかりであまり面白く無かった。
全般的に、なんとなく幻想味を帯びた感じがするのだが面白みが無い、
そして若さも感じられなかった。なぜだろう?
<幻想>という用語には<奇想><突飛な>って意味が含まれているのだが、彼らの作品からはそうした「機知にとんだイメージ」が感じられない。むしろ、イメージが曖昧だからわかりにくい、それが幻想的に見えてしまうのだと思える(上手く言えないが)。
全作品スライドショー (約 6分)
むしろ作品脇に飾ってある「自画像」のほうが面白かった。
ということで、スライドショーを工夫してみた。
「前半」は会場の雰囲気がわかる画像を…
「後半」は「自画像と作品」を併せて紹介しようと思います。
こうすることで、「作者の心情」が浮かぶ気がします。
https://youtu.be/hBSmqTFb5BY
ポスター
ところで、ポスターがそうとう派手だった。
岡本太郎のトレードマークだった縄文文様みたいだな…
って思っていた。
帰りの列車の中で見つめていたら読めてきた。
そうか…
インパクトがあって、しかも謎めいている。
とても良くできたポスターだな。
「日本画」には、これが欠けているのだと思った。