今回の歯科は、3ヶ月ごとの定期クリーニングに1時間、その後「セラミック治療」で45分だった。
新・衛生士さん
担当衛生士が3月退職したので、クリーニングは今回から交代。前回の方と同様に物腰柔らか。でも個性というか技術なのか処置がだいぶ違ってる。ひとことで言えば「力強い」。「歯周ポケット」の深さチェックは、針を奥まで突っ込むからけっこう痛い。「手用スケーラー」の歯石とりも積極的でガリガリ君。
褒められたケド…
<ハミガキと歯間ブラシで、良く磨けてますね。歯茎も締まってて綺麗です>って褒められた。「どんなモンダイ」ってうれしかった。だが、後で渡された「お口の健康シート」の「プラークスコア」は44%。ゼンゼン良くない数値で「えっ?」だった。
これらの数値は衛生士さんの目測値だから、新・衛生士さんは厳しめの数値付けなんだろう。ま~その方が口内健康には良いことなんだろうと思った。
いろんな機器に驚いた
金属の銀歯をやめてセラミック詰め物補修に変更したことは前回書いた。
2週間前にカタドリした時のこと。歯科医が<今、こういう状態です>とコンピューター上で歯型を再現した画像をモニタ画面に映し出した。今回処置する立体的なその歯を、マウスでグリグリと回転して説明し始めた。「3D光学カメラ」で歯をスキャンしたものだった。いつの間に撮影したのかと不思議だった。
あとで調べたところ、その3Dデータを院内にある「CEREC(セレック)」という最先端の機器を使って、その日のうちに短時間に削り出して接着することが出来るという。
それにしても近頃の歯科医療は、新技術による新製品や高度な医療技術の塊だ。でもそれら先端技術の多くは保険治療では使えない。自由診療なら惜しげもなく使えるのだが治療費が10倍は違うわけだな。
おお「ラバーダム」だ
「セラミック治療」が始まる時、
< 唾液が混ざらないように、ゴムを被せますね> 軽くそう言ってゴムシートを被せられた。
「おお、これが噂のラバーダムか」と思った。
「ラバーダム防湿法」は、「菌や汚れなどを含む唾液を完璧に遮断し、歯の根の中をクリーンかつ無菌状態に保ちながらの治療が可能」ということ。2008年に保険適応外になったから、保険診療でラバーダムを使用する場合は赤字サービスとなってしまうそうな。セラミック治療は保険適用外だから使えるわけだ。
うぐぐのラバーダム
でも今回、「ラバーダム」について歯科医から説明なしに「ハメられた」から、使用中の15分間ほどは、どう対応してよいのか分からず、ものすごく苦しかった。
ガリガリ、ビービ、ジジーと歯を削ったり、ビシューっと液を吹き付けたりと、顔の前面がいろんな攻撃的な音で一杯になる。歯科医師の他に2名の助手がいる。一人は器具を用意して手渡す係で、もう一人は吸い出し係。ひっきりなしに<オクスイマスネ>と言いながら、唾液を吸い出してくれる。しかし、吸い出しきれない唾液がのどの奥に流れ込んでくる。自分ではこれを上手に処理できない。どうしたら良いものか?
口をゴムで覆われてるから声を出せない。「うぐぐ、ぐぐう」と苦しみの時間だった。
麻酔とラバーダムを使っての処置に約25分。その後の削り出しに15分。けっこう厳しい時間だった。
「白い歯」になった
処置が終わり鏡を手渡された。のぞくと以前は銀歯だったところが「白い歯」になっていた。
医師から接着したセラミックに関して注意があった。
<接着が完了するのに2日ほどかかるから、硬いものを噛まないようにして下さいね>、
<あまり強く噛むとセラミックが割れることがありますよ>
<セラミックだから丈夫で長持ちしますよ>
そういうことだったから聞いたみた。
「10年ぐらいだいじょうぶかな~?」
<20年でも90%以上ですから…>
「そうか…、でも歯が20年大丈夫でも、死んじゃってるからな」
<そんなことないですよ>
ところで【歯は一本、百万円って思った方が良い】そう書いてある記事も見た。
金属を被せた銀歯が、まだもう1本ある。少し歯茎がしくしくすることがあるから、そのうちにそれもセラミック処置した方が良いだろうと思った。