いや~、できたデキタ
2017~18年頃、3週間3回で実施した「講義録画」を編集しなおした。
13回に細分化して合計207分ある。丁寧なテロップを入れ、不鮮明な画面にはクリアーなスライド画像を併置して、できるだけ見やすくした。
<毎週水曜日・朝8時>に公開するように予約投稿し終えた。
(最後の13回目は、11月16日の公開)
タイトルを一度は「ウケ狙い」で付けてみた。だがそれは王道じゃないと思いなおし、学術的な用語(?)をそのまま表示することにした。マ~、こんな専門的でマニアックな解説を、ト~シロさんは見ないだろうから…ストレートな用語を使ったのサ。
この動画は、長いことかけ調べてまとめ上げた内容を、解きほぐし授業化したもの。これらの成果を書籍化する夢は叶わなかったから、日の目を見ることなく消えてしまうのは悲しい。
講義記録VTRをユーチューブにUPできたことで、自分としてはスッキリした!
単なる自己満足にすぎないのだが、UPし終えた時はとっても嬉しかった。
下表の一覧からは、公開日までは非公開と表示され見られません。
最終回のみ、このリンクから見られるよう<限定公開>にしました。
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■『抽象絵画の構造理解<予告編>』 5:47
本動画は8年間(2009~17)の研究成果を落とし込んだ講義(90分✖3回)の記録動画【予告編】です。200分の内容を「5分」に要約しました。 |
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第1回「 描けるけれど分からない 」12:17
■全13回のうち初回。8年間(2009~17)の研究成果を落とし込んだ【講義記録】動画です。「抽象絵画とは何か?」について【心理的側面】から、初心者に詳細解説します。 |
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第2回 「セル画で理解層構造」15:58
■抽象絵画は「造形性」による表現であり「人間心理」に訴えかけるものです。今回は、その造形性を「層(レイヤー)」によって分析的に考える方法の紹介です。 |
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第3回 アルンハイム「中心の力」17:09
■ 抽象絵画の概念を最初に提唱したカンディンスキー:『点・線・面』、心理学者:アルンハイム『中心の力―美術における構図の研究』、両者の分析の基本を平易に解説します。 |
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第4回 「基礎平面の音色」 21:54
■ カンディンスキーが「基礎平面」と名付けた白紙の平面は独特の「音色」をもつ。人間の「視空間把握」は上下・左右・斜め方向に一様ではない。これらの理解は「構造分析」の基本である。 |
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第5回 「緊張テンション」18:33
■ 人間が感じる「視覚的刺激」のことを「緊張(テンション)」と呼ぶ。傾斜・辺や隅への接近・鋭角などの「緊張」を、絵画表現に活用することは極めて重要なことです。18:33 |
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第6回 「美的形式原理」11:13
■ ものを見て「快」を感じるのは何故か。それを「人間の生理学的メカニズム」から解明します。「美的形式原理」こそが「造形性」です。統一・調和・バランスなどの関係性を説明します。 |
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第7回 「快感物質の分泌方法」29:54
■「美的形式原理」に関して、作例を用いて分かりやすく説明します。また「均衡状態への復帰=ホメオスタシス」および「テンションと快感発生メカニズム」について解説します。 |
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第8回 「地と図の心理」22:32
■「美的形式原理」の仕上げとして、シンメトリー・コントラス・リズムを解説します。「地と図」について心理学的見地から検討し、絵画表現に重要な「余白」の意味を理解します。 |
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第9回 「カンディンスキー点と線」18:06
■「視的要素」とは、点・線・形・方向・明暗・色・テクスチュア・奥行き・大きさ・運動です。カンディンスキーの著書を参考に「点と線の性質」について理解します。 |
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第10回 「点と線の作品」12:41
■「リ・ウーハン」と「篠田桃紅」の作品を例に、 点と線による表現の特徴を説明する。また、日本美術の代表「琳派」の屏風絵を「点と線の性質」の観点から検討した。 |
10/26 |
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第11回 「視覚的力動性」18:50
■「力動」とは「知覚的な力=無意識の心理的エネルギー」です。絵画表現における「動き・スピード・触覚性」に関して「視線や意識の動き」の面から解説します。 |
11/02 |
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第12回 「 感情のメカニズム」21:03
■「感情」には身体反応の「情動」が含まれる。この「情動」を刺激する表現が「抽象絵画」である。これまで説明したさまざまな「造形用語」を活用した「分析事例」を紹介する。 |
11/09 |
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第13回 最難解「ニューマン」を読む 14:11
■ ロスコやニューマンは「構造理解の観点」からでは理解しきれないスケールの持ち主です。いろんな資料をもとに作者の思考を探ることになります。今回が最終回です。 |
11/16 |
第13回 最難解「ニューマン」を 読む ロスコやニューマンは「構造理解の観点」からでは理解しきれないスケールの持ち主です。いろんな資料をもとに作者の思考を探ることになります。今回が最終回です。
もう一本
【講義記録VTR】 ■「自己表現とは何か?」&「学生作品の問題点」 自分の表現だから自己表現?…違います、もっともっと奥深いもの…。2016年実施した講義からの抜粋です。
この動画も、何とかユーチューブにUPしたいと思っていたもの。
「メディアタイムアート文化基礎」という2016年に実施した講義記録です。
奈良さんのTV録画部分(3分)に、ダメって指摘あれば動画全部を削除します。
なお、後半では学生作品を講評しています。
その箇所に関しても「やだ~」って指摘があれば全部削除するつもりです。
おわり
≪参考≫
【引用(著作権法 第32条第1項)】
「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」
【引用に必要な要件】
(最判昭和55・3・28、モンタージュ写真事件上告審(民集34巻3号244貢)
1 本文と引用部分を明瞭に区分する
2 本文(自分の記事)がメインで、引用部分がサブ(主従)の関係にある
3 引用する必然性がある
4 改変しない
5 出典を明記する(出所明示)
【出典の明示方法】
「放送番組の場合:番組名、放送局名および放送日などを明示」
(放送コンテンツ適正流通推進連絡会 https://www.tv-copyright.jp/index.html
【補足】
SNSでよく見るテレビ番組のキャプチャー画像、著作権上の問題は?
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1802/16/news011.html
<「引用」であれば問題ない
著作物を勝手にインターネットに流すと「無断転載」となり、著作権に抵触します。しかし、例外的に、テレビ局などの著作権者に断らず作品を使用してよい場合がいくつかあります。報道や学校教育目的の使用もありますが、一般人の多くが利用できる形態は「引用」です。文化庁によれば、引用には7つの要件があり、これらを満たした場合は例外的に著作権・著作隣接権を侵害したことになりません。>