0601 トホホの年金申請

退職金・年金・確定申告

今年の4月から、私は毎月の給料が無くなった。
そのかわり、2ヶ月ごとに年金がもらえる「はず」だった。
そのためには「年金申請」が必要だ。
今回、私は大いなる勘違いをして痛い目にあってしまった。

これまでの数年間、大学から年金に関するいろんな解説パンフレットが次々と送られてきた。それら厚手の詳しいパンフは読みきれないほどだったが、年金のしくみや計算方法や支給内容については、私にもおおまかに理解できた。
いずれのパンフレッにも「退職の3ヶ月前に《年金申請書》が送付され、それによって申請することになる」との記載があった。

しかし3ヶ月前を過ぎても、私への《年金申請書》は届かなかった。
3月はじめに不安になって、元の勤務先の担当事務へ電話してみた。
事務いわく、「今後、退職届けを提出していただきます。それによって《年金決定申請書》が送付されますのでそれを提出してください。大丈夫です、6月の最初の支給には間に合います」
そう言われたから、退職後にその書類を持って年金事務所へ出向いて自分で申請手続きするものだろうと、私は理解したのです。


しかし、実際はまったく勘違いだった。
4月も終わったというのに、いつまで待っても《申請書》は届かなかった。
だから5月のGW明けに、前回質問した 元の勤務先 へ電話した。
「《申請書》がまだ来ないんだけど…」
担当者がすこしのあいだ調べてから、すこし慌ててこう言った。
「あのう~いま分かったのですが、あなたの場合には、【支給停止申請】されてるから、このままではいつになっても支給されません」

「えっ!… 【支給停止申請】? そんなことしてないよ!」

少し説明を受けてから思い出した。
そういえば一年前、65歳になったとき、その年から支給希望しない人は「提出しない」でくださいという旨の確認書類があったことを思い出した。
年金は、標準的には65歳から支給開始となるのだが、私は65歳満了の年まで勤務だから、66歳から支給開始になる。つまり一年繰り下げ支給だ。そう理解して「ハガキを提出しなかった」のだがそれが間違いだったというのだ。
とにかくその、【一枚のハガキ未提出】によって、私の年金は「今後ズット支給停止」になっていたのだった。

「ど、どうすりゃいいんだよ“」

大学本部の担当者にも、そのあたりがよくわからないとのことで、東京の文科省の年金担当に方法を尋ねてくれた。その結果は以下のような返事だった。
「《支給停止解除申請書》をお送りしますのでそれを提出してください。この1年の停止分を遡って受給希望ならばその旨記入してください。解除申請受領後に《退職年金決定請求書》を送りますのでそれを提出していただきます」
私:「それを、街中の年金事務所へ持っていけばよいのかな…」
「申請書は、○○省の年金局へ送付していたければ、それで支給開始になります」
一週間後に《退職年金決定請求書》が届いた。
同時に《退職所得申告書》なるものも同封されていた。税務署へ提出する税金関連書類だから、こいつの記載にはてこずりながらも両者を記入して郵送した。
これが4日前の作業。これで何とか支給されるんだろうか…?

私の理解不足のせいで配偶者加給年金の一年分の37万円ほどを貰いそこなった。
「あんた、全然違ってたんじゃない、何やってんのよ
チコちゃんならぬ、奥さんにきつく叱られた。
今回の痛い経験を振り返ってみる 。

ところで、参考までに 元の勤務先 の担当事務に聞いてみた。
「私の勤務先の今年の退職者は5人だけど、他の人からは質問なかったの」
「とくにありませんよ」とのこと。
うーむ! 皆さんはすごいな
私はいかに馬鹿なのか。深く反省した。

  • ・年金のしくみや申請はパンフレット読んでも、もの凄くわかり難い。
  • ・毎年、次々と年金関係の文書が郵送されるが、これもまたわかり難い。
  • ・年金関係の用語*は、呼び方が類似していて意味が混乱してしまう。
  • ・郵送された文書が何を求めているのか、よく分からんから「この書類はどういうものなの?どうしたら良いの?」ってすぐに事務に聞くべし。
  • ・分校事務ではわからないことが多いから本部担当者に聞いてくれる。
  • ・でも、 元の勤務先 の担当者も、その都度、○○省年金局にたずねてるから、実はよくわかっていないらしいゾ。
  • ・そして最後に言っておくが、65歳支給開始を間違えると大損だぞ

わかりにくい用語
<年金の種類>には次の4種類がある 
 老齢基礎年金、老齢厚生年金、退職共済年金、退職年金(退職等年金給付)
<請求手続き>は、
「老齢基礎年金請求書」、老齢厚生年金(退職共済年金(経過的職域加算額)決定請求書」「加給年金請求」「在職支給停止申請」などがある。これ以外に、繰上げ支給、繰下げ支給の請求がある。

<こんな用語の違いが理解できる日本国民って、スバラシイですね>

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