昼の12時に竹富島のホテルに着いた。
チェックインは15時。だからそれまでは島内を散歩する。
竹富島の気温は思ったほど暑く無かったが、横浜気温のスタイルのままでは動けない。
半袖服に着替え、サンダルばきしてから荷物を預けた。
さあ昼食だ
竹富島で一番人気の「そば処 竹の子」は、事前調べで定休日だった。
だから最初の昼食は近場の「やらぼ」で食べようと考えていた。
フロントに訪ねた。
「今日、<竹の子>はお休みだけど<やらぼ>は開いてるよネ?」
「あ~、そこは閉まってますよ」
「えっ」
「最近は、どこも閉まっちゃってるから、開いてる店は少ないんだよね。」
「 … 」
なんということでしょう。
事前に十分調べたつもりだが、コロナの影響がまだ残っているようだった。
「う~ム」。
最初から蹴手繰り(相撲のけたぐり)をかけられたようだった。
そこで次に近い、食堂「あさひ」に電話した。
3度かけ直したが出ない。
近場の食堂は全滅だ、しゃ~ない。
とりあえずホテルを出て、集落へ向かう。
「やらぼ」の前を通ると「休業」とあった。
「この、ひなびた田舎臭い食堂で食べたかったな」と思った。
集落に入ると次第に人が多くなる。
あたりは観光客だらけ、全員が観光客だ。
食堂が閉まってるのに、この人たちは昼食をどうしてるんだろう?
[水牛車観光]の新田観光で聞いてみた。
「どこも休みなんだけど、<かにふ>さんは開いてるかも…」
ってことで、村の反対側にある「かにふ」へと向かった。
狭い村だから「かにふ」には、すぐ着いた。
客がいっぱいいる。
昼食難民が店の外に溢れてる。
14人待ちだったけれど、10数分で入ることが出来た。
内部は観光客向けの効率的なつくり。田舎風じゃなくけっこう広い。
ここは島で一番大きな食堂ということだった。
入り口写真(下)は、食事後に撮ったものだから、待ち人少し。
さあ、ソバだ
やっと沖縄ソバが食べられる。
「軟骨ソーキそば(800円)」と「八重山そば(小)(400円)」「エビフライ2本」を注文した。
<かにふ>のソバは「軟骨ソーキそば」と「八重山そば」の2種類があった。
私は「軟骨ソーキそば」、奥さんは「八重山そば(小盛り)」とエビフライ。竹富島は「車エビ」の養殖でも知られるから奥さんが大好きな「エビフライ」も頼んだ。
「軟骨ソーキそば」には、でかい豚肉が乗っていたので、肉から食べた。
やわらかく煮込まれていて、箸で軽くほろほろとほぐせる。肉に埋もれた「軟骨」は初めて食べた。プリプリして、なんとも表現しずらいほど面白い食感だ。
さて、「麺」を食べた。
一口食べた。
「ん … ?」
麺を2~3口すすって首をかしげた。
「う~ム …? 」
「う…う」
「 … これは旨いとは思えないナ … 」
コシのない麺で、モソモソしてるからラーメンよりも「うどん」に近い。
「八重山そば」を食べてる奥さんも言った。
「麺はちょっと … ネ」
スープは薄味だが出汁も効いてる。
だから、スープは美味しく感じた。
でも、このモソモソ麺は、どうにもいただけなかった。
これが「沖縄ソバ」の最初の感想だ。
期待が大きかったこともあるが、やや拍子抜けした。
その後の旅行中、「沖縄ソバ」は、石垣島でも那覇でもホテルの朝食には、味噌汁のような感じで毎回出されたので比較できた。でも、どこでも感想は同じ、薄味スープに、ホロホロ豚肉、そしてモソモソ麺だった。
だから、旅行中に食堂で「沖縄そば」を食べる気には、もうならなかった。
なぜ「麺」が残念なのか? 帰宅後に調べてみた。
沖縄そばと一般的な中華麺の大きな違いとしては、ゆで上げた麺に油をまぶし、冷水で締めずに自然冷却するという点があげられ、これは麺に油を吸わせることで保存性を高めるという冷蔵庫のない時代に生まれた知恵であるが、この工程が沖縄そば独特の表面が固くボソっとした食感を生んでいるんだそうです。
「軟骨ソーキそば」とは?
私が頼んだのは「軟骨ソーキそば」だった。
「ソーキそば」には豚のスペアリブが乗っているって聞いてた。でも「軟骨」が付いた「軟骨ソーキそば」は初耳だった。この軟骨は、細い小指ほどの太さで、やわらかく煮込まれた肉の真ん中に突き刺さっていた。コリコリ&プリプリと不思議な感触。
私は始め勘違いして、
「ホウっ<骨>も煮込むと、こんなに柔らかくなるものなのか…スゴイものだな~」
でもその後、ホテルのバイキングで小盛りの沖縄そばを食べた時、<骨>が入ったスペアリブを食べることで、それが間違っているのを理解した。
「軟骨ソーキ」には「軟骨」が埋まってる。
だが、それとは違う「太い骨」が埋まった「本ソーキ=いわゆる<スペアリブ>のソーキ」があることを、知った。
じゃ~「軟骨」って何なのか? 調べてみた。
一般的に流通している豚軟骨は「豚バラ軟骨」と「豚のど軟骨」の2種類です。豚バラ軟骨は肋骨と胸骨の間部分(下図でいうと中バラと外バラの間付近)にあるあばら骨周辺の軟骨のことで、豚バラ肉と同じように脂を多く含んだ肉の中に細かい軟骨がたくさん含まれています。厚さ1〜2cm、幅約10cmの塊が左右一つずつしかとれないため、一頭あたり500〜1000gと量としては希少なお肉といえます。
豚のど軟骨はその名の通り豚の喉元にある軟骨をさします。タンの付け根であるトントロの下側にあり、一頭あたり数百グラムしかとれません。
豚軟骨は希少部位だそうな。
「八重山そば」との違い
「軟骨ソーキ」は理解した。
じゃ~「八重山そば」って何なんだ?
<かにふ>で出てきたものには、細切りにした豚肉(肩ロース)と長方形の平たいかまぼこが乗っていた。麺もスープもまったく同じ、つまりトッピングだけの違いだった。
違いは? 一般的な「ソーキそば」には豚のスペアリブが乗っており、きしめんのような平面の麺が使われています。 一方、「八重山そば」に乗っているのは、かまぼこと豚肉の細切り。 麺は、細めでちぢれのないストレート麺です。
「八重山」ってのは、下地図のように、石垣島を中心とした12の島のこと。
ここらのそばを、「八重山そば」と呼ぶようだ。
細切りされたトッピングの「揚げかまぼこ」は絶妙だった。
「うどん」に入ってる「かまぼこ」や「なると」以上に「八重山そば」と「揚げかまぼこ」はベストマッチだった。これは良かった!
でもモソモソ麺は、何とかして欲しい。
「沖縄そば」を分類
「沖縄そば」の分類図をネットで見つけた。
スープや麺は、あまり違いが無いようだが、その他のトッピングが違うとのこと。
渋谷横丁のリベンジだったけど
私が「沖縄そば」にこだわったことには理由がある。
2021年11月、新設なった渋谷の「宮下パーク」に宿泊した時のこと。
その脇にある「渋谷横丁」で「沖縄そば」を注文したことがあった。
でも、しょっぱ過ぎて食べ残した。
「こんなのホントの「沖縄そば」と違うだろ~」
いつか本物の「沖縄そば」を食べたい!と、それ以後ず~っと思ってた。
以下は、その時の記事です。
旅行後、もう3週間経った
「沖縄そば」にこだわってたおかげで、このブログ記述がすっかり時間を食ってしまった。
今日は4/08(土曜日)。
「石垣・那覇旅行」から、もう3週間が経った。
その間、どんな行動してたのかってメモを見たところ、いろんな所に出向いてた。
昨年は「千鳥ヶ淵」の花見へ行った。満開の見事な桜で、けっこうな人出だった。
今年は、王子の「飛鳥山」へ花見に行った。そこでは昨年の花見以上の人出だった。
「飛鳥山」は江戸時代からの花見の名所。近頃はそれに加えてNHK大河ドラマ「渋沢栄一」が晩年を過ごしたことから記念館がある。コロナ開けとしては「BEST花見」だった。
今年の桜は、気候のせいもあるのかずいぶん長持ちだった。
満開時期は一週間程度かな?って思ってたが、2週間以上あったのでイロイロ出かけて楽しめた。
桜の花の下、シートを敷いて車座になって酒飲んで楽しむ姿が各所で見られた。
「ああ… これが日本の、ホントの春の姿だな~」って思ったよ。
次回内容の予定
・コンドイ浜
・「水牛車」なんてと思ってたのだが…
・夕食
・西桟橋で見た夕日
つづく