0619 4日目、那覇「おきみゅー」へ(石垣・沖縄旅行❽)

石垣・那覇旅行

4日めの旅程

07:00 朝食 ~ ホテル海辺 散策
10:30   ANAホテル 発【バス】→空港
11:50 石垣空港 着 昼食おにぎり
11:30 石垣空港 発 那覇空港まで1時間
12:30   那覇空港 着 →【ゆいレール】旭橋→【バス】県立博物館前
14:00 おきみゅー 着
16:00   おきみゅー 発 【バス】→ 安里駅前 → 「沖縄ホテル」チェックイン
18:00 「うりずん」で 夕食
19:00 「栄町りうぼう」買物

朝食はスゴかった!

石垣島ANAホテルは、さすがリゾートホテルだ。
なんと言ったらよいか、朝食がステキ?…いや 豪華?…いや「スゴかった」



前日に続き、またもや沖縄料理・食べ放題
しかも今日は、品数が倍増!いろんな種類があり過ぎ。
調子こいて取りすぎちゃいけないと自省してほんの少しづつ取った。
味わいながら食べた。
私が経験したホテル朝食中で最高だった。
すご~く嬉しかった。

大満足☓大満足なり…。

海辺の散歩

朝食の後、散歩に出かけた。
朝のプールや海辺は、当然ながらほとんど人がいなかった。
「海で遊びたい」って若い頃なら楽しいだろうが、もう泳ぐ気ない私に海辺のこの施設は「猫に小判」「豚に真珠」だっな。

石垣空港で驚いた

往路で石垣空港に到着した際には、バスに乗り換える都合で空港構内は素通りした。だからほとんど石垣空港は見ていなかった。
帰便に乗る際あらためて空港を見渡した。全体の規模は小規模で、可愛らしい熱帯魚水槽がある。いかにもローカル空港らしくのんびりしてる。

ところがギッチョン出発掲示板を見て驚いた。
11:30~14:30の出発便が、わずか3時間のうちに計12便もあった
羽田や関西など内地行き4便、那覇行きはなんと8便もあるじゃないかっ。
便数の多さに驚いた。

利用者数ランキング(2019年)」によると、石垣空港は全国17(赤枠)函館空港よりも利用客が多かった。
「だから便数が、こんなに多いのか。」
日本の外れの小さな島なのに、いかに観光客が多いのか痛感した。

那覇に着いた

石垣から那覇まで1時間、結構時間がかかった。
むかし那覇港から石垣港まで、夜行フェリーで12時間かかった記憶がある。だから相当距離ながあるわけだ。ちなみに現在は貨物フェリーのみなんだって。

さて、沖縄本島での行動だが「美ら海水族館があるじゃないか」って、最初は考えた。
でも、ここへ行くのは一日がかり。
あまりに遠すぎるから、はなから諦めた。
それに、近頃の水族館はシャレオツすぎてちょっと飽きてしまった。
少し前の水族館は半分研究施設のようで、見せる目的は半分、まだ整理中でとりあえず入れてるけどって水槽があったり、もっとゴチャゴチャしてた。私の興味から言うと、今の水族館は綺麗すぎて面白みが無くなった。

だから、博物館へ行くことにした。
旅行前に調べたところ沖縄には「沖縄県立博物館・美術館」があるという。これは「博物館・美術館を一体化した施設」。鳥取でもそうだったけど、戦後まもなくの予算が少ない公立建築では、博物館と美術館を合体した施設が作られたものだった。

「おきみゅー」へ行った

「那覇空港」から【ゆいレール】に乗り「旭橋駅」下車、旭橋バスターミナルからバスに乗り「県立博物館前」、今日のメイン「おきみゅー」へ着いた。

「沖縄県立博物館・美術館」は、沖縄のミュージアムだから「おきみゅー」と呼ばれる。この愛称はチャーミングな響きがある。
「おきみゅー」は、老朽化した県立博物館の建て替えと、初めての県立美術館の開館を一緒に行ったもの。博物館機能と美術館機能をあわせ持つ複合文化施設として2007年に開館した。

バス停から歩いてまもなく、駐車場の先にコンクリートの壁が見えた。
「えっ、これが…おきみゅー? 」
およそ博物館とは思えないヘンなのっ?壁か塀か?って思った。
でもこの建築は「2008年のグッドデザイン賞」だった。


<審査委員の評価>
 観光資源の豊富な沖縄において、初の県立美術館を含む文化施設である。地域の歴史的資産であるグスクの形態をイメージした自立外壁が何よりも特徴となっており、遮光、通風機能と意匠性を巧みに両立させている点が高く評価できる。残念ながら特別賞の受賞には至らなかったが、意欲的な取り組みには賛辞を送りたい。
<審査委員=田中 一雄・隈 研吾・黒川 玲・南雲 勝志>

建築特徴は以下のよう。
1)琉球王国時代に完成したグスク(城)を建築のフォルムとし、エントランスホールの柱に沖縄に自生するヤシ科の樹木を写し、建築本体に近代沖縄建築の仕様を踏襲したコンクリートペンキ仕上げを採用した。
2)外壁を琉球石灰岩を使用したPC版のダブルスキンとすることで環境負荷を削減し、エントランスホール、美術館展示室への自然採光、雨水利用などの自然エネルギー利用、輻射冷房等の省エネルギーシステムも取り入れた。

(左:おきみゅー)(右:中城城跡)
建設途中、予算削減により計画変更を余儀なくされスケールダウンしたという。でも、当初計画(下写真)よりも今の建築の方が趣があって私は好きだな。

博物館の常設展示を見た

博物館の展示物は、歴史・美術工芸・自然の一般的などの総合展示。
開放感があり無駄なくスッキリして、なかなか見ごたえがあった。

美術館は観なかった

博物館の常設展示室だけ時間以上かけてゆっくり観た。
でも美術館は、まったく観る気がしなかった。

下表は当時の美術館企画プログラムなのだが、少しも魅力が感じられなかった。

しかも2023年の美術館企画展示の目玉は「ジミー大西画業30年記念作品展(4/28~6/04)」
それ以外の期間は、ほとんどコレクション展が予定されているだけ。この企画状況はあんまりだ
しかしナ~、おきみゅーの美術館関係者だけを責めるわけにはいかない。すでに美術界は終わっちゃってるんだから、ジミ~や憲武などの芸能人作品を持ってくるしかお客さんが見込めない現実があるわけだ。まったく情けないったらありゃしない。

ま~そんなこと感じながら、さて帰るかっていう時に、何気なくエントランスの逆を見た
売店の右脇に外に出られそうな通路がある(下写真 赤丸)
トイレマークの上に「美術館屋外展示場」とある。ホールの案内嬢さんに尋ねた。
「あそこからも出られるの?」
「はい、出られますよ」
せっかくだから裏側も… って観に行った。

後ろの正面…

たしかに野外展示場には違いない、でかい現代彫刻が幾つかあった。

で、少し先まで歩いて振り返ったら … 。
「こ…これは…、こっち側が正面じゃないの?」

そう思えるほど落ち着いた佇まい、そして壁際から見上げるとけっこうな迫力だ。
設計者たちの意欲が存分に伝わってくる気がした。

「おお~、危うく一番の見どころを見逃すところだったゼイ」

満足してバスに乗り、4泊目の宿「沖縄ホテル」へと向かった。

つづく

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