べランダで育てている「アサガオ」が先週から咲き始めた。
つるを伸ばしながら、一日おきに新たな花が一輪開花する。そんなアサガオの育ちぶりを見ることがささやかな楽しみだ。
朝顔のポット苗
6月の初め頃、近くの商店街の花屋の店先にアサガオ苗が5株並べられていた。横浜に転居した最初の年に、入谷鬼子母神に立ち寄りながら入谷の朝顔市へ行ったことを思い出した。
あんどん仕立ての見事な鉢がイッパイあった。一鉢2千円以上のものが多かった。夏中咲き続けると聞いて「欲しい」と思ったが、けっこう大きな鉢で持ち帰るのが大変だから諦めた。
背丈20㎝程 150円
私は朝顔を育てたことが無いから小さな苗から育てる自信が無い。でも小学生にアサガオ日記を書かせるくらいだから何とかなるだろう「よ~し、今年はいっちょやってみるかっ。」ってことで買ってみた。
ラベルに開花写真がある。私は真っ赤な花が欲しいと思ったがあまり綺麗そうな色が無い。ちょっと沈んだ赤だけど臙脂(えんじ:濃い紅色)を選んだ、葉は斑が入り涼しげな印象で名前は「暁の夢」、これで良いや。
売り子のオバちゃんに訪ねた。「おか~さん、15センチ鉢に、アサガオ2株植えても大丈夫かな~」
「だめダメ、大きくなるから一株しか植えちゃダメ。一株だけだよ!」
「水をやりすぎると根腐れするから水は控えめ。葉っぱがしおれてるぐらいが良いんだよ」
「水は朝やるんだよ~」
育て方も教えてくれた。
15センチ素焼き鉢に、以前百均で買っておいた3本支柱を立てで植付けた。ハイポネックス溶液と水を毎朝交互に与えた。株が安定したら1日に5~10センチもつるを伸ばすようになった。
つるが支柱を巻くようにしてあんどん仕立てにしたかった。でもアサガオは日々成長し勝手な方向につるを伸ばしていく。
「もう~、コッチだよ。」「アッチに行ったらダメ。」
奥さんが毎朝、声をかけながら、伸びたつるを巻き付け直してる。まるで犬や猫をなだめるようで微笑ましいかった。
ポット苗から、あんどん仕立て
一週間後の花屋には、私が買った小さなポット苗が無くなり、成長して大きな花が1つ2咲いた550円の鉢植えや、あんどん仕立てで支柱をグルグル巻きした賑やかな1200円のの鉢植えだけになっていた。
それを見て思った。550円鉢は小学生、1200円鉢は中学生かな。
これらに比べると、私が育てた150円の小さな苗は保育園児だったな。言うことを聞かずにアッチへ行ったりコッチへ行ったり、思うようにならない。でもそこがとっても面白かったナ。
前日に、1つ2つの花芽が色づき、翌朝にはグ~んと大きくなり昼ごろにかけて満開に。夕方にはギューンと収縮してしまう。ほんの一瞬の儚(はかな)い美だ。
種をとってみます
これからも毎日、花が咲くでしょう。それから、花の根元に「種」が出来るそうだ。ぜひ種取りまでやってみたいと思います。
素晴らしいWEBページがありました
http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/Yoneda_DB/J/menu.html
おわり
<追伸・その一週間後の様子です>
毎日2~4個、元気に咲いてます。つるも、まだまだ伸びてます。