”毎日あぢぃ~”
8/08、奥さんが新しいソニービルに行きたいと言うので、銀座へ行ってきました。
近くに「ggg」というデザインビルをみつけたのでそこにも寄りました。
銀座SIXの「きゅ~ちゃん」の展示会場はすこし落ち着かなかったけれど、多くのお客さんが足を止めて見入っていました。
新しいソニービルは、謎だった
旧ソニービル(1966年)を建て替え、「銀座の公園」とのコンセプトで建て替え今年1月にオープンしたビル。4階までしか無い低層ビルで、メタリックなグリッド状フレームの外壁に打ち放しコンクリートですごく無機的。地味で没個性だ。
「う~ん…この外観、どう見りゃいいんだ~?」
3・4階で「スヌーピー展」
スヌーピー展をやっている3・4階、そしてB3Fに軽く食事できるところがある。でもそれ以外の下図の黄色塗り階には何も無い。
安藤忠雄の地中美術館は、コンクリートが横に続いてるだけだったけれど、ここはコンクリートが縦に重ねられてるだけのようだった。
私には何が何やら分かりませんでした。
調べてみた
首をひねってるだけじゃ芸がないから調べてみた。
<建築の特徴と設計理念>
規模:地上5階、地下4階 (地下4階は機械室などの非公開スペース)
高さ:銀座地区の56メートル制限の半分程度に抑えた低層設計
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC構造)
コンセプト:「街に開かれた施設」の継承と進化、「余白(=フレキシブルな公共空間)」を意識した構造
<建築デザインと要素>
「ジャンクション建築」として地下鉄コンコースや駐車場との接続を重視
各階を結ぶ屋外に続く外階段による「縦のプロムナード」
打ち放しコンクリートとグリッド状フレームのファサードによる美しい仕上げ
<活用と体験価値>
常設の店舗テナントは設けず、アート展示や音楽イベントなど、多様なアクティビティに合わせてフレキシブルに運用される。 この場は「文化のハブ」として、訪れるたびに新しい発見がある空間を目指しています。
つまり、外部建築家を起用せず、Sonyの社内プロジェクトチームによる設計として進められたとのこと。その結果、こうなっちゃったわけか。
ハゲ天で天丼
ランチに行ったのが「ハゲ天」。
とは言っても3丁目あたりの老舗天ぷら屋「ハゲ天本店」じゃなくて、5丁目の「天丼らあ麺ハゲ天 銀座店」。ここは1200円ほどでシジミ汁付きのまともな天丼類が食べられるとってもカジュアルなお店(なんとラーメンセットもある)。
ひる少し前だったけど空いていた。
「ggg」で、感動した
「スリー・ジー(ggg)」は「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」。
「大日本印刷」がグラフィックデザイン文化普及の一環として銀座に開館したもの。デザイナーによる個展や受賞作品展など、年間約7回の展覧会を実施している。
「こんなところにあったのか!」
1F・地下1Fを使い「2025 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展」(7/15~8/27)をやっていた。
1Fの亀倉雄策賞部門では林 規章氏による個展。これは「女子美術大学」の学生募集のために、20年にわたり毎年制作してきたポスターシリーズ。幾何学的スタイルの発想過程がていねいに披露されていた。
地下1Fでは、「JAGDA新人賞2025」を受賞した、城﨑哲郎、サリーン・チェン、松田洋和の3氏の受賞作および近作が展示されていた。
いずれも斬新な発想ぞろいてビックリした。
絵画の分野といえば、何十年たっても時が止まったような状況。
それに対して、グラフィックデザインの分野では、コンピュータや印刷技術の進展に伴って、限りない高度化が進んでいる。その最先端を垣間見る気がした。
2Fの資料室で、あっ…
2Fにある資料室を覗いたら、「世界のグラフィックデザイン・シリーズ」が並んでいた。
これは以前、書店や図書館でよく立ち読みしていたコンパクトな作品集。
それが「gggBooks」であることを初めて知った。そういえば日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の年鑑『Graphic Design in Japan』も大日本印刷(DNP)の印刷だ。
隣の建物に「gggBooks」を販売する店舗があった(下写真の左)。
大日本印刷は、JAGDAのデザイナーたちが新しい表現手法や高品質な印刷物制作に取り組む際に技術支援を行っているという。大したものだ。
きゅ~ちゃんの仏像
銀座SIXの「九千房政光 祈りのゆくえ」を観に行った。
今回は、小品4作・大作3作、計7作の堂々たる展示です。
同時展示の「アン・サンス」も良かったが、キューちゃんの作品もそれ以上に素敵だった。
中央の背景の暖簾が利いてます。
これらの小品からは、愛情をこめて作った作者の思いが伝わります。
作品サイズがだいぶ大きくなりました。
パーツも増えてます。
さぞや、梱包・運送がタイヘンだったろうと思います。
教員をおこないながらこれだけのものを作ること、依頼を受けて発表を続けること。
その大変さは如何ばかりか … それはそれは大変なことです。
私、近くにいたらアシスタントしたいぐらいです。
作家払いは、これらの作品につけた値段の良くて3割ですよね。
でも、稼ごうと思ったらいけないよ。
キューちゃん、どうか楽しみながら作ってた初心を忘れずに無理しないで下さいね。
ただ今回展示では、ライティングが強すぎたりガラスが反射したりして撮影しにくかった。
こういうことへ気配りは。、今後は大事ですね。
銀座 蔦屋書店のこと
銀座蔦屋書店の売り場には、これまで2度ほど寄ったことがある。でもサラッと歩いた程田だったから、ここの特殊性には気が付かなかった。
<アートと日本文化を融合させた新しい形態の書店>
なんだって。
店舗の特徴
1. アートブックアーカイブ
30メートル近く続く本棚に囲まれた空間では、特にアートフェアと連動した展示などを通じて、アートの楽しみ方を多角的に提案。
2. 日本文化ゾーン
江戸庶民のカルチャーからマンガまで、日本文化を独自の視点で編集した書籍が展示されています
3. ステーショナリーとギフト
「クリエイターの書斎」をテーマに、デザイン性の高いステーショナリーや日本の伝統技術を感じられるアイテムが揃っています。
4. スターバックス併設
銀座エリアで最大級の席数を誇るスターバックスが併設。コーヒーを片手にゆっくりとアートと本を楽しむことができます。すべての席で、購入前の書籍を閲覧することが可能です。
5. イベントスペース
定期的にアートや日本文化に関連するトークイベントや展示が開催。
<わざわざ足を運びたくなる「銀座 蔦屋書店」のビジュアル戦略>
「アートのある暮らし」を提案しているところとは知らなんだ。
是非とも、そのうちにゆっくりと来たいと思った。
おわり