(まだ途中です)
灯台から「横須賀美術館」へ
海沿いを10数分歩いて「美術館」へ着いた。
道路をはさみ右に海、左に美術館の広い前庭が広がる。
海に向かって傾斜した芝生の奥に、横に長く伸びたガラス張りの建物が横たわる。
スケスケの開放的なリゾート感が漂っている。
「神奈川県立近代美術館 葉山館」も海沿いにあるけれど、
「ここは何んか違うゾ…? とってもスマートだ。」
一目見て思った。
横須賀美術館の建築コンセプトは?
「なんで市街地から離れ、こんな辺鄙で行きにくい場所につくったの…?」
事前にはそう思っていたのだが、現地を見たら納得した。
「地形を利用して景観と建物とを一体化させたい」というのが美術館のコンセプト。後ろを森に囲まれ北東が海に面し、 東京湾の眺望がすばらしい。
ボリュームの半分を地下に埋め込むことで地上部の高さが抑えられ、 海側から見た時に背後の森への視線が抜ける。
建物の屋根には開放的な屋上テラスが広がっている。
内部に入ると目を惹くのが随所に開けられた丸窓。
小さな丸穴からは森の緑や空の色、通過する貨物船が見える。
この構造は…?
何ということでしょう?
「外部が、全面ガラス」に覆われ、その「内部は白い鉄板の壁」に包まれていた。
ダブルスキン(二重皮膜)構造というのだそうな。
HPには次のような説明がある。
「外側に、塩害対策を考え錆や経年劣化が少ないガラスを、内皮には溶接した鉄板を用いることで開口部の自由度をもたせている。」
こんな構造は見たことが無い。
山本理顕は、美術館設計は初めてだというが、何とも大胆な構造をとりいれたものだ。
横須賀美術館は、建設に約46億円、絵画購入費に約20億円。運営費が現在は約3億7千万円。
谷内六郎館
横須賀美術館は、横須賀市の市制100周年を記念し2007年4月28日に開館した。
別館として谷内六郎館を併設している。
谷内六郎は『週刊新潮』の表紙絵を25年間描きつづけた人。
1975年には横須賀市にアトリエを構え、死後1300枚の表紙絵を横須賀市に寄贈した。このことが横須賀美術館が作られるきっかけにもなったそうだ。
作品を年4回入れ替え、様々な切り口から谷内六郎の表紙絵の世界を紹介してきた。今回は「海と灯台」をテーマにした原画の展示だった。
レストラン
<横須賀美術館〜海とアートと絶品ピッツァ>
▶ https://art-bible.hatenadiary.jp/entry/yokosuka-MUSEUM-OF-ART