「アーティゾン美術館」が1月18日に開館した。
さっそく観に行ったら、素晴らしすぎて仰天した。
聞き慣れない館名だが、ここはかつて東京駅の正面にあったブリジストン美術館だ。
ブリジストン美術館は4年間休館して、23階建て高層ビル「ミュージアムタワー京橋」に生まれかわった。ギャラリーの展示室はその低層部の4ー6階の3フロアに位置し、2倍の面積となった。
開館説明には以下のように説明がある。
<「ARTIZON」(アーティゾン)は、「ART」(アート)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取っていただきたい。英語をベースにすることにより今後の美術館活動の国際性を意識した。>
旧ブリヂストン美術館の創業者は石橋正二郎(1889-1976年)。彼は1952年に東京・京橋に新築したブリヂストンビルの2階に美術館を開設し、自ら収集したコレクションを公開した。今回、新美術館建設にあたり、これまでの社長の名前の「石(スートン)橋(ブリッジ)」じゃカッコつかないから、「ARTとHORIZON」にしたということだろうが、私はやっぱりブリジストン美術館のままにしてほしかったな。
2017年4〜8月、パリのオランジュリー美術館にて「ブリヂストン美術館の名品-石橋財団コレクション」展を開催した。入場者 約42万人。4年間閉館してる間にちゃっかり所蔵作品を転がして結構稼いでいたわけだ。
旧ブリジストン美術館には5度ほど行ったことがある。ここは私が日本で最も好きな美術館のひとつだった。収蔵作品のサイズは、いずれも小ぶりだが< 日本屈指のクオリティを誇る >と評価される。いつ行ってもそれらを見ることが出来た。そこでは純喫茶のようなひっそりゆったりした時間が感じられた。
さて、今回はじめて<日時指定予約制>が導入された。これはウェブサイトから希望する日時を事前予約して来館するというシステム。ウェブ予約チケットは1100円と、当日チケット1500円に対し料金がグンと安くなる。さらに学生料金については大学生以下無料となったが、シルバー割引はない。
前日ネット予約しようと、WEB入力を進めた。日時を選び、人数、年齢を入力して…支払い方法!「あ…ダメだ、支払い方法がクレジットカードだけだ!」我が家はカードでのネット支払い禁止です。「どうしよう … 」奥さんに言ったら、 < レンタカーを借りるとき使ってるカードならいつもあんまり入ってないから使ったら… > おおっ初めてお許しが出たぞ。
10~11:30枠をネット予約した。近頃の展覧会は、チケット購入や入館待ちのために並んだり館内でも混雑することが多い。日時指定予約制導入ってことは、相当の入場者数を見越してのことなんだろうな。
朝9:50に横浜駅発、10:18分に東京駅に着いた。東京駅の八重洲口側の再開発はこれからが本番。だから駅前に立つと、旧ブリジストン跡地にそびえ立つ新築の「アーティゾン美術館」を眺めることができた。 おおっ! 凄くリッパなビルじゃないかヨ。
つづく
*スライドショー作成、すこし力を入れました。