0622 初節句

住む

娘の子供の初節句のお祝いをすることになった。
実家からのお祝いは、かつては人形やこいのぼりだったが
今どきだから現金を贈ることにした。

<「祝初節句」と書いてね>
家内から封筒の表書きしてと言われた。
「あいよっ」と、試し書きしてみた。

「あれ? 祝の偏はネに点があったっけ?」
「あれ? 初の偏は点が…?」
手書きの機会がすくなくなったから漢字がまともに書けない。
むかし買っておいた『硬筆字典』でそれぞれの文字を再確認した。
字典には、楷書・行書・草書が表記されている。
「行書がいちばんキレイだな」
「うん…そうだな、ボールペンで書くのも味気ない、
退職したことだし(関係ないけど)ここは一丁、筆で書いてみるか」

持ってるのは筆ペンだけだけど。
A4コピー紙いっぱいになるぐらい4文字を練習した。
「よーし、準備OKだ」
白の祝儀袋に筆ペンで書いた。
「あ…、いや…、あ、ヘンだ」
一文字ひと文字に、力が入りすぎて4文字のサイズがバラバラになってしまった。

「だめだこりゃ。書き直そうか」
<これでもイイんじゃないの、家族にあげるだけだから>
じっと、自分が書いた「下手な」文字を見つめた。
ゥーむ、書き直してもたいして変わりそうもないな、
「よーし、今回は諦めよう」

そういえば石膏デッサンの指導を思い出した。
描いている学生の手首を軽くポンと叩く。
「木炭を落としそうになったら合格」
そのぐらい軽く「指と肩の力がぬけて」はじめてスムーズに描けるものだ。

文字を書くときも同様だろう。

事前にしっかり練習し、その勢いで望むと一画ごとに力が入りすぎてガタガタになる。
なにも考えずに筆が動いて、はじめてバランスのとれた字になるのだろう。
力を抜くってことは、難しいことだ。

じつは退職したら「筆文字」を練習しようと考えていた。
もうすこし落ち着いたら「まともな小筆」を買って練習しようと思う。

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