0907 県展で200万円

街と文化

全国に ほとんど 「県展」なるものがある。
県展とは、自治体主催あるいは自治体が支援する県レベルの公募美術展をいう。
神奈川では「神奈川県展」が9月に開催される。

調べてみて驚いたのだが、神奈川の場合は「県展」とはいうものの、
年齢・国籍を問わず誰でも応募できる「全国公募のコンクール展」だという。
なんと、大賞200万円(平面立体)、工芸・書・写真、各ジャンル賞金50万円(1)だ。

出品者の減少を憂いて、4年前の平成28年度に県内在住・勤務・出身者限定枠を外し、かつ高額賞金を設定したのだそうな。
さてさて、この珍しい県展はどんなモンジャと行ってみた。

会場は「神奈川県民ホール(写真左)」。このホールは、2500人収容の大ホール、400人の小ホール、会議室そして5つのスペースのギャラリーからなる (2)
山下公園や中華街を間近に控えた絶好の観光立地だから、交通の便も悪くない。

「う~む、観客がほとんど居ない…ゾ
初日、しかも平日のせいかもしれないが、お客さんはパラパラと数えるほどしかいなかった。
作品のレベルは高からず低からず、まあこんなもんかと思う。

高額賞金付きなら、もっと銭稼ぎの輩がワンサカ応募してるのではと予想したのだが、
作品がおとなしすぎてちっとも面白くない。いかんせん活気が無い。
いまのご時世200万や50万じゃ、カネ目当ての一発屋は群がってこないかもしれないナ。

コンクール展だから、会員や無監査や審査員の作品はない。
いわばすべて一般出品者だから、その点では気持ちが良い。
広い会場の壁面はすべて一段がけで作品間もゆったり。
立体作品も余裕がありすぎるほど(写真右)。
この贅沢な展示状況がむしろ寂しさを誘っているほどだ。
県内の中学生・高校生を対象とした「中高生特別企画展」も同時開催し、県内の美術界をなんとか活性化したいとの意向が滲んでる。

「う~む、ウ~ム」
いろんな感慨をもって会場を後にした。

外に出るとすぐ前が山下公園と氷川丸。
平日ながらも観光客がいっぱい散歩してる。
ずらっと並んだベンチには空きが無いほど、人が居る。

う~む、県民ホールの位置が悪いから観客が居ないのではない。
ほとんどの人間にとってギャラリーで開催中の美術展なんて関心が無いだけだ。

愛知トリエンナーレが「不自由展」のおかげで一気に盛り上がった(?)。
慰安婦像でも置けば そこに話題が生じて関心が集まるのだが、 残念ながら 世間の人々にとっては、今どきの美術界は 無きに等しいのだろう。

(3)神奈川県美術展 図録アーカイブ
(4)登竜門

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