退職後の生活の楽しみに関して面白い記事を読んだ。
<定年退職した方に話を聞くと、老後の楽しみは「旅行」と答える方が多くいます。でも、特に行きたいところがないから、どこに行ったらよいか分からない。こういう人が多くいます>
<旅行するには「テーマ」が必要。何のためにそこに行きたいのか「旅行の目的」がいります>
たしかにその通りだ。
クラブツーリズムという旅行会社がある。そのキャッチフレーズは
<旅にテーマを、人生にときめきを。>だ。
<旬の旅情報に加え、健康・食・自然・文化などのテーマを掘り下げて旅の魅力をお届けして参ります>自分のテーマが無い人でも、この会社のパンフレットに掲載されたさまざまな企画からチョイスできるしくみだ。
たんなる「観光」は目的になりえない。そこに何かのコダワリが要る。
私の場合、 かつて海外旅行した際には「美術館に行く」ことが目的だった。
飛行機で一緒になった個人旅行者に尋ねたら、ミュージカルを見に行くという人はいたが、多くの人はショッピングが目的だと言った。
入学後まもなくの学生対象のアカデミックスキルという授業を担当することがあった。私はそこでこんなことを話した。
入学後「やる気が起きない」って言う人が多くいます。
でも、「目的が無い」ところにやる気なんか絶対に起きないよ。
これまで大学入学するのが目的だった人は、とりあえず何でもよいから目的をつくるんだよ。
まあ人生も永い旅行のようなもんだ。
生きてる限りは「目的が必要」なんだろうね。