「あんた面白いからコレ見なさいよ。」
朝っぱらから、奥さんが起こしにきた。
TVの画面には、しょぼくれたジーサンが、木っパ(木の切れ端)を削ったり、小さな張りぼてを作ってた。
「ヘタくそだな…」
下手な工作を作ってる場面が次々と紹介された。
手作りの素朴なフォルム、淡い色彩と絶妙なバランス感覚、そして可愛らしい「文字」や朴訥としたしゃべり方。淡々と作り続けている場面を見てるうちに、
私はクングン惹き込まれてしまった。
「何なんだ! この人は?」
これは是非、紹介しなくちゃ
神山恭昭(こうやま やすあき)
愛媛県松山市在住の「絵日記作家」「造形作家」として知られています。
社会人(学校の事務)として働きながら、絵画、文筆、彫刻、パフォーマンスなど、多彩な創作活動を40年以上にわたって続けています。s-imanani.com
昭和24年(1949年)生まれで、2022年時点で73歳と報じられています。
YouTube s-imanani.com
主な活動・展示
**「決定版 わしの研究」という著作があり、これは愛媛新聞での連載やフリーペーパー「松山百点」での活動をまとめた、いわば彼の代表作といえる本です。
初期の著作には「絵日記 丸山住宅ものがたり」があり、松山市の創風社出版が1986年に出版を手がけています。小学館
展覧会や映像作品
「神山恭昭 ささやかな大展覧会」(2022年12月18日〜27日)は、初の大回顧展で、40年以上の創作活動の集大成として愛媛県美術館で開催されました。
文筆、絵画、彫刻、パフォーマンスなど多様な作品が展示されました。
同展では、**ドキュメンタリー映画「ほそぼそ芸術 ささやかな天才、神山恭昭」**が特別上映されました。
そのほか、幼少時代を過ごした「丸山住宅」をアートユニット「野営」が再現した展示も話題となりました。
椎名誠が心酔!
「わしの新聞」は、「本の雑誌」が選ぶ1998年度ベスト10にも選ばれた一冊。
サンプルをご紹介。
わしのブログ
神山さんの新聞は「わしのための わしだけの わしの新聞」と銘打って、自分のためのものだって言っているけれど、文体からは明らかに他者に向けたものです。
ところで、私がこうやって書いてるブログも、元々は「退職後の生活を記録しておきたい」からで、自分のためのものだった。
だから私のブログも「わしのための わしだけの わしのブログ」なんですよ。
私は、70過ぎて仕事もしない年金暮らし
時おり、何のために生きてるんだろ~って考えることもあるけれど
「好きなことやりながら、まだ生きていても良いんだよな~」
神山さんを見て、そう思った。
9/10(水)11:30~ 再放送がある。
ぜひご覧下さい。
おわり