1013 歯医者に通って一年経った

病気

横浜に転居し、歯医者へ初めて行ったのは昨年9月だった。それからの一年間に7回診療に行った。当初は間隔が一週間後2週間後と短かったが今は4ヶ月間隔で通院している。そのうちに忘れちゃうだろうから、自分のためにもメモしてみた。

私が歯科医へ通う目的

「歯医者へ行かんとアカンぞ!」って、私が考え始めた頃をもう一度思い返してみた。
「虫歯が痛くて」とか「歯石が溜まったから…」など、目前に迫った問題からじゃなかった。今後10年・20年の長期的展望に立ち、口内の維持管理・メンテナンスすべきだろうってことだった。私は怠惰だから歯を守るのは自分だけじゃ無理! だから歯科関係者に、検診・クリーニングしてもらうことが必要だ。そのためには多少の出費はいとわないゾ。
目的はそういうことだった。

定期検診の方法・流れ

通常、毎回の診察内容は以下のようだ。
(1)口腔内撮影(ときおり)
(2)歯茎状態と歯茎ポケットの深さチェック
(3)歯垢染色液で磨き残しチェック
(4)ブラッシング指導
(5)歯石取り
(6)超音波洗浄
(7)フッ素塗布(まだ一度しかしていない)

これらの対応はすべて「歯科衛生士」さんで、特別な時だけ歯科医がまれに登場する。こうした内容だから、私の歯科診療の内容は「トレーナーの指導を受けに行く」っていうのに近い。毎回けっこう時間がかかり一時間を超える。支払額は3500~4500円。

今回の検診結果

(2)歯茎ポケット=全体的には「レベル3」以下で問題なし。左上奥歯が深さチェック10で問題あり。(▶特)それが「噛合わせのせいかも…?」とのことで、歯科医により奥歯を少し削った。
3)磨き残しチェック
・・「今回は39%です。前回が27%でしたからすこし磨き残しが増えましたね」▶「う~~。けっこう頑張ってみがいてたんだけどな。」「こことここが磨き残しやすいです。」

衛生士さんがタブレット画面の赤塗りされた記号を指差した。「検査結果図」にはいろいろなstyleがあるようだ。私の場合は<下表の一番上>、バッテンに区分された枠が赤色でマークされているタイプのものだ。



これまで歯科衛生士さんからの説明が無かったから、この図をどう見たら良いか分からなかった。それで私が尋ねた。
「あのね、この記号はどういう意味?、見方が分からないんだけど…「あ、すいません。これは一つの歯の前面・後面をさらに側面と、4箇所を示してるんです。」「は~、そういう意味の図なのか? これまでも示されてたけど、意味がわかってなかったな。」

バイオフィルム??

(5)超音波洗浄」を終えたときに尋ねてみた。
あの~、今のブシューってやつは何のためにやったものなの?」
「あ~、これは歯の表面を覆っているバイオフィルムを取ったんです。バイオフィルムにはいろんな菌がいっぱいあるんです。」
「ん~っ、そういえば、バイオフィルムって言葉は聞いたことがあるな。それは歯磨きじゃ取れないの?」
「はい、歯磨きだけじゃ取れないんですよ。」
それで帰宅後に調べてみた。

え~!口の中にあのヌメリ?!

私たちの口の中には「口腔バイオフィルム」があるのです!
まさに歯垢のかたまり(プラーク)が口腔バイオフィルムの一種です。
排水溝のヌメリと同じものが口の中に?!もう、想像するだけでも嫌ですよね。

口の中の細菌には善玉菌も悪玉菌もありますが、悪玉菌は、歯がある人の場合500~700種類の細菌がいて、歯を磨かないでいると、細菌の数は、な、なんと1兆個にもなり、歯磨きした後でも1000億個は存在するそうです。これは冗談でもなんでもなく、本当の話です。
さらに「バイオフィルム」は歯の表面に細菌が集まって、時間をかけてつくられていきます。歯磨き後8時間たったころから歯の表面に細菌が付着して仲間を増やしていきます。そこから48時間後には急速に菌が成長し、72時間後には完全なバイオフィルムとなってしまいます。

思い出してください、排水溝のヌメリも強力な除菌漂白剤や、ブラシをつかってゴシゴシしないと取れませんよね。アレと同じです。また、歯垢(プラーク)はあっという間に歯石にもなっていきます。

さらに恐ろしいのが、この口腔内バイオフィルムや歯垢(プラーク)を放置すると歯周病が進み、歯ぐきが下がってきて、歯ぐきを支えるあごの骨(歯槽骨)まで溶けていきます。そうなると最終的には、歯が抜けてしまいます。
これらの細菌は、歯周病やむし歯を引き起こすだけにとどまらず、誤嚥性肺炎や糖尿病、その他からだ全体に悪影響を及ぼすこともわかってきました。

歯周病の進行を止めるには、歯周病の細菌が喜ぶ栄養を断ち切ること。細菌は血と鉄分とタンパク質が大好物なので、歯ぐきからの出血を止めて、歯周ポケット内の歯垢、歯石、バイオフィルムを取り除くことが必要になります。

そこで救世主「PMTC」(プロが器具や機械をつかって行う歯のクリーニング)の登場です!

 お口の状態を細かくチェックした後、歯石を取り除き
 PMTCでバイオフィルム除去を行い、
フッ素を塗って虫歯の予防を行います。

このように歯科医院で歯と歯ぐきのクリーニングをしていても、三ヶ月もすれば、細菌たちは繁殖力が復活!また悪さを始めてしまいます。なので、予防治療(定期検診)を欠かさず続ける事が何よりも大切です。

こうしてバイオフィルムを破壊したあとも、各自家庭での毎日の歯磨きが重要になってきます歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目などは磨きにくいので、歯垢(プラーク)を取り除くブラッシング方法を歯科医院でしっかり伝授してもらって、ご自分でも歯垢がつきにくい口腔内の環境を整える努力を忘れないでください。

毎日のブラッシングに加えてマウスウォッシュなどの洗口液を使うのも有効です。の届きにくい箇所に発生します。発生した歯垢(プラーク)はネバネバのバイオフィルムとなって、水などでは簡単に流されず、どんどん菌を巻き込んでさらに強固な…

出典 https://www.tdc-smile.jp/blog_tips/2019/07/post_2639/

バイオフィルム恐ろしや!だな

バイオフィルムは歯垢(プラーク)の状態ならば、フロスや歯ブラシで落とすことが可能です。細菌が塊となりフィルム状になると、自宅での歯磨きでは落とせません。バイオフィルムは歯科医院で専用の機械を使って落とす必要があります。

バイオフィルムはかなり強固に付着しているため、物理的に破壊する必要があります。方法としては、スケーラーという道具を使ったスケーリングやPMTCと呼ばれる歯科衛生士などのプロによる機械を使用した除去などがあります。また、バイオフィルムが残っていると再び細菌が増殖するため、定期的な歯科医院でのクリーニングと共に丁寧な毎日の歯磨きが必要となります。
https://www.noble-dent.jp/14635867542681

ところで、こんな大切な「バイオフィル」の知識を、通院して一年も経るまで知らなかったなんて愚かだったな。

え~っ、また増床?

歯科医院はビルの6Fにある。行きにエレベータに乗ろうとしたら張り紙があった。
<6F・・医院の工事中で…ご迷惑…>
「ん? ひょっとして隣室に増床…?」

私が通ってる歯科医院は、2018年2月の開院だった。通い出したのは2020年9月、その少し前時に増床してにしたとのことだった。
「ん~、さらに増床するのか?」と思い、治療後に歯科衛生士さんに尋ねてみた。

「エレベータ脇の張り紙にいわき歯科の工事でうんぬんってあったけど、また増やすの?」
「はい、こちら側に増やして10床になります。」
なんと、増床して「10床」にするということだ!。
「ふ~ん、スゴイね!」
「フフ…」

とにかく、この新設歯科医院は経営がすこぶる順調なようだ。

おわり

 

 

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